1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650389
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
宇山 親雄 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30026059)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 直三 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 室員 (20196752)
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Keywords | RI塊領域 / 原発性肺高血圧症 / 肺SPECT / 血管走行の立体表示 / 血管造影X線CT / 蛇行血管 |
Research Abstract |
医用画像の機能的3次元表示についての研究の対象として肺SPECT画像を選んだ。原発性肺高血圧症例においてはTo-MAAの投射により肺内でのその分布は小さな塊が多数存在する状態となる。一方、対照群においては大きな標識物質の塊がみられるのみである。この様子を肺SPECT像を用いて3次元的に把握することを試みた。局所的にRIのカウント数が極大となる点を塊の中心とした。RIの領域の境界は両隣接点のカウント数より少なくなる点のつながりと定義した。計算機を用いた領域分割法として前述の方法を開発し、実際に領域分割を行った。その結果、対象例では7個の塊領域を集めて90%以上の累積領域になったのに対し、原発性肺高血圧症例では25個の塊領域を集めて92%の累積領域となった。今後具体的症例毎の検討を重ねたい。 次に形態的3次元表示の研究対象として腹腔動脈を選んだ。普通は下肢へ直線的に伸びている動脈がなんらかの理由で上下に蛇行する血管走行をもつ患者から連続CT画像を得て、これをもとに3次元的な血管走行を自動的に再構成する方法を考えた。蛇行血管を計算機有る御リズムで判定させる方法を提案し試みた。その結果、各断層像上に写っている数本の血管輪郭が上下のそれとの連結関係は自動的に求められた。この連結関係を基に血管走行のワイアフレームモデルを作る過程が残された。この過程についてもすでにアルゴリズムを提案しており、引続きその検証を行いたい。また、形態的3次元表示の対象を他の血管、例えば大動脈局部並びにそれから頭部や腕へと枝分かれする血管部分にも適用する方法を開発したい。
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