1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650416
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 宏 北見工業大学, 工学部, 助教授 (80187088)
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Keywords | 耐凍害性 / 海洋コンクリート / 暴露実験 / 凍結融解 / 実態調査 / 信頼性理論 / 空気量 / 寒冷地 |
Research Abstract |
1.北海道の海岸コンクリート構造物と劣化度診断 各種コンクリート構造物の経年変化に伴う劣化度を診断するために、昭和62年度に施工された北海道沿岸の港湾構造物の剥離状況について現地調査を実施し、調査データの整理及び剥離現象の推移についてとりまとめを行った。今後このデータを基に配合条件、施工条件が剥離の発生、進行に及ぼす影響を明らかにするとともに、海域別の剥離の傾向についても検討する計画である。 2.15年間暴露したコンクリートの経年変化調査 オホーツク海沿岸(紋別)の潮風帯に暴露しているコンクリート供試体の劣化の経年変化を調査し、そのデータを基にコンクリートの耐久性に対する信頼性理論の導入を試み、劣化限界値の設定やそれを超過する確率の経年変化について検討し、劣化による表面剥離深さに信頼度関数が適用できることを明らかにした。 3.5年間暴露したコンクリートの性状調査 オホーツク海沿岸(網走)の干満帯と内陸(北見)に各種の配合、養生条件で5年間暴露しているコンクリート供試体の劣化性状を調査し、空気量、セメント量、養生後の乾繰が劣化の進行に及ぼす影響を検討し、海洋コンクリートが内陸にあるコンクリートに比ベて過酷な条件下にあることを明らかにするとともに、空気量8%のコンクリートは海洋環境下であっても耐凍害性が確保できることを実証した。
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