1992 Fiscal Year Annual Research Report
新素材ジオメンブレンの機能特性に関する遠心載荷モデル実験
Project/Area Number |
04650430
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
今泉 繁良 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20023335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西形 達明 関西大学, 工学部, 助手 (40121892)
上野 勝利 宇都宮大学, 工学部, 助手 (70232767)
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Keywords | ジオメンブレン / 遠心載荷実験 / 摩擦特性 / 残留強さ / ライニング |
Research Abstract |
本研究の目的は、「廃棄物処理場」での利用が期待されているジオメンブレンの地盤構造物内での挙動を明らかにして、日本では未整備状態にある設計法の確立のための基礎データを得ることにある。具体的には、(1)ジオメンブレンの引っ張り強度、引き裂き強度等の材料特性を明らかにすること、(2)ジオメンブレンと粒状土質材料間との摩擦係数を明らかにすること、(3)遠心載荷装置を用いて現場状況に近い応力状態のもとでジオメンブレンの変形・摩擦抵抗力を評価することである。平成4年度に得られた主な成果は次の通りである。 1.高密度ポリエチレンの引っ張り特性はゴム材料に比べて極めて脆性的であり、降伏強度は180〜200kgf/cm^2程度である。破断は900%伸びの状態で生じ、その強度は試験時の引っ張り速度が遅いほど大きい。引き裂き力は60kgf/cm^2程度である。 2.高密度ポリエチレンと砂材料との摩擦係数は、lakasuni等の報告とは異なり、試験時の供試体の大きい程摩擦係数は小さい。これは、砂層の進行性破壊に起因すると考えられ、ピーク値より残留値の方が変動が小さいので、設計値としてはこの値の方が適しているように思われる。また、試験時の直応力が大きい程摩擦係数は、小さい。これも、lakasuni等の報告と異なる。 3.遠心載荷装置を利用した地盤のモデル実験は、ジオメンブレンを引っ張る装置の小型化に手間取り、試作品が出来た段階である。次年度、これを利用した実験を遂行する予定である。
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Research Products
(1 results)