1992 Fiscal Year Annual Research Report
ラグーンにおける干潟の底質のかたさの変化の機構に関する研究
Project/Area Number |
04650468
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
上原 忠保 東北学院大学, 工学部, 教授 (80048818)
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Keywords | ラグーン / 干潟 / 底面のかたさ / 底面支持力 / 間隙比 / 光電式砂面計 / 底面地形の変動 / バイオターベーション |
Research Abstract |
1 底質のかたさを表すため、干潟表面の支持力を用いた。市販されている先端が円錐形の貫入試験器の先端に代わりに厚さ10mmの塩化ビニルの円盤を取り付け、種々の直径で支持力の試験を行った結果、安定した値が得られた直径60mmの円盤を採用し、3cm沈下する間の最大の支持値を用いることにした。低質試料は上層、中層および下層に3分割し、土質試験で分析した。 2 購入した砂面計は、蒲生ラグーンの導流堤から140m地点の低潮時に干潟が生ずる地点に設置し、1時間毎の底面の高さを平成4年6月から自動連続観測した。その結果、流水による底質の移動によって、流速が大きくなる上げ潮時に浸食がおこり干潟底面は低下し、下げ潮時に堆積が起こり上昇することが多かったが、必ずしもこのパターンにはならなかった。長期的には平成4年6月から平成5年2月まで140m地点の干潟表面は結果的に堆積が生じ、およそ10cm上昇した。 3 干潟表面の支持力は、干潟の中央部で比較的高く、干潟の縁を巡る澪に近い地点で低かった。その値は、11.0-2.5kg/cm^2の範囲で、9回の測定から予想通り干潟表面のかたさは時間的に変化していることがわかった。支持力の低い地点では、比重、50%粒径およびシルトクレイ含有率が小さく、支持力の高い地点では、これらの量の値は大きかった。 4 間隙比は、ふつうの土質では1以下になるが、干潟表面では1以上になることも多く、0.7-1.7の範囲になった。支持力と間隙比の関係は逆比例する関係が得られた。 5 D.C.Rhoadsなどによると、限界せん応力はLong Island Soundでは夏期に減少し冬期に増加するとされているが、蒲生ラグーンの支持力は、夏期より冬期で減少する反対の結果になった。
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Research Products
(2 results)