1993 Fiscal Year Annual Research Report
工程計画におけるあいまいさの扱いと総合化に関する研究
Project/Area Number |
04650486
|
Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
樗木 武 九州大学, 工学部, 教授 (20039663)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辰己 浩 九州大学, 工学部, 助手 (50243895)
|
Keywords | 工程計画 / 施工計画 / プロジェクト・マネジメント / ファジィ線形計画法 |
Research Abstract |
建設工事の工程計画、工程管理においては、作業ネットワークおよびそれを構成する作業要素に関する情報を必ずしも確定的にとらえることはできず、あいまいな判断が強いられる。また、工期と建設コストは、場合によってはトレード・オフの関係となり、両者で調和を図る必要がある。本研究は、これらの点を積極的に対処した総合的な工程計画手法の開発を行ったものであり、その中で本年度は、当初に示した研究実施計画に沿った研究を進めた。まず、作業日数、作業要素間の重複関係および作業中断に関する3つのあいまい推定を同時に考慮した工程計画の立案方法を検討し、前年度の研究成果と共にその成果を研究成果報告書にとりまとめた。次いで、工期とコストとの調和を図る目的で、ファジィ線形計画法を活用して従来のPERTとCPM手法を結合させた総合的な工程計画モデルを提案し、その解析法について種々検討を行った。この成果は九州大学工学部紀要Vol.52,No.4に公表の上、本研究成果報告にとりまとめた。さらに、大規模ネットワークの工程計画を可能にするために、提案した工程計画モデルの分割計算法を工夫したが、その成果を土木学会西部支部研究発表会および年次学術講演会で速報として公表したところであり、今後機会をえて報文としてとりまとめる予定である。
|
-
[Publications] T.Chishaki,M.Tatish: "A New Model for Project Planning by Time-Cost Trade-off Procedure Using Fuzzy Durations for Project Activities" Mem.Fac.Eng.Kyushu Univ.Vol.52,No.4. 339-359 (1992)
-
[Publications] 樗木 武,曽 浩〓,M.Tatish,辰己 浩: "プロジョクトネットワークにおけるあいまいさを考慮した工程計画モデルの定式化とその分割計算法" 九州大学工学集報. 66巻5号. 485-492 (1993)
-
[Publications] 板清 弘,樗木 武,M.Tatish,曽 浩〓: "工程コストを同時に考慮したあいまい工程計画手法FPERTの提案21GC03:平成4年度・土木学会西部支部研究発表会講演概要集" 648-649 (1993)
-
[Publications] 曽 浩〓,樗木 武,M.Tatish,板清 弘: "FPERTとそのクリティカルパスについて" 土木学会第48回年次学術講演会概要集,第4部. 200-201 (1993)