1992 Fiscal Year Annual Research Report
<福祉バス>との協同による<乗合路線バス>の赤字軽減方法に関する研究
Project/Area Number |
04650488
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
渡辺 千賀恵 九州東海大学, 工学部, 教授 (90029330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 章志 九州東海大学, 工学部, 助教授 (20135403)
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Keywords | バス / 乗合バス / 福祉バス / 赤字 |
Research Abstract |
現行のバス許認可制度の枠内で見る限り、<福祉バス>に適合する形態は今のところ見当たらない。あえて二つを挙げるとすれば、第一が「乗合路線を新設する方法」であり、第二が「貸切バスで随時運行する方式」である。これら両者について、経営が黒字になるための最低運賃f(円/人)を求めると、下表に例示したとおり近似的に3つの要因に規定される。これら3つの要因のうち、路線長Lはバスが巡回すべき諸施設の配置で決まり、利用者数Pは高齢者などの居住地分布で決まる。したがって計画者側が自由に設定できるのは、運行回数Fだけに限られる。そして運行回数を増やそうとすれば、運賃を高く設定せねばならない。ちなみにL=10km、P=100人/日の場合を試算してみると、下表のようになる。福祉バスの運行形態としては、運賃面から言えば明らかに乗合バス方式のほうが有利(安上がり)であろう。しかし乗合バス方式でもなお、かなり高い運賃になる。運賃を安く設定した上で、赤字分を自治体などが補填できるかどうかが、今後の主要課題になると思われる。
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Research Products
(1 results)