1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650501
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Research Institution | WASEDA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中川 義英 早稲田大学, 理工学部, 教授 (70139517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 章倫 早稲田大学, 理工学部, 助手 (30239686)
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139516)
鈴木 信太郎 早稲田大学, 大学院・理工学研究科, 講師
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Keywords | 容積率 / 都市構造 / 交通容量 / 空間評価 / 地区景観 / コンピュータグラフィックス |
Research Abstract |
1.研究目的 近年の都市問題は道路混雑の慢性化をはじめ、土地利用と交通整備の乖離が引き起こしている問題が多い。ここでは土地利用と交通整備の進捗を同化させることに主眼をおいて、都市内の空間整備について論述した。特に、都市空間の仲でも総床面積を表現する容積率に着目し、これを通して都市内の適正な空間バランスについて検討した。以下に容積率設定の着眼点を都市及び地区といった空間レベルに分類して整理した。 2.都市レベルの容積率設定 都市レベルでは公共的な効率性を重視を目的として、容積率推移と適正容積率の設定を行った。 〓容積率推移:容積率の推移をトレンド型モデルで表現し、独自に開発力と制御力を考慮できる力学モデルを構築した。実証分析の結果、従来のトレンド型モデルと比較して高い予測性をもっていることを立証した。 〓適正容積率設定:交通混雑を緩和する容積率の設定方法を構築し、実際に東京都心部に適用した。その結果、多極型の都市構造の有用性を確かめられた。 3.地区レベルの容積率設定 地区レベルでは住民の生活空間を念頭に、居住環境の向上を目的として、住環境と景観に着目して、空間の評価システムを構築した。 研究の結果、住環境や景観を考慮した空間の計量的な評価方法を提案するとともに、オープンスペースのあり方、緑の存在が住環境や景観に大きな影響を与えることを立証した。また、地区空間をコンピュータ・グラフィックス(CG)等の視覚的表示を支援法として用いることで、容易で分かりやすい設定を行った。
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