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1992 Fiscal Year Annual Research Report

廃棄物焼却用の高温耐食材料の開発に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 04650642
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

品田 豊  秋田大学, 鉱山学部, 教授 (70006675)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中川 時子  秋田大学, 鉱山学部, 教務職員 (40180252)
佐藤 芳幸  秋田大学, 鉱山学部, 助手 (90240671)
原 基  秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (50156494)
Keywords高温酸化 / 熱天秤 / 腐食ガス / 鉄 / クロム / ニッケル / EPMA / X線回折
Research Abstract

1.実験装置 自動熱天秤を独自に設計し、酸素、塩化水素および不活性ガスの混合・導入装置とともに組立てを完了した。また、純銅を用いてキャリブレーションテストを行ない良好な結果を得た。
2.試料調製 高純度鉄、純クロムおよび純ニッケルを購入し、形状・表面処理等の調製条件を把握した。
3.高温腐食実験 鉄およびクロムについて、酸素中および酸素・塩化水素混合ガス中での高温腐食実験を行った。酸化温度は973Kから1273Kまでとし、混合ガス中の塩化水素混合比は1%および0.1%とした。鉄およびクロムのいずれについても、酸素中での酸化挙動は種々の文献報告と同様の挙動を示し、実験操作の妥当性が示された。酸素・塩化水素混合ガス雰囲気中では、いずれの試料においても加速的に酸化が進行し、鉄では酸化増量に雰囲気中の塩化水素濃度依存性がみられた。クロムでは酸化増量の温度依存性がみられた。また、腐食減量の測定結果より鉄の高温酸化では揮発性生成物の発生が予想された。
4.腐食生成物の解析 鉄およびクロムについて腐食生成物のX線回折分析およびEPMA分析を行った。混合ガス雰囲気中で形成された生成物中には、鉄の場合は酸化鉄のみが同定され、クロムの場合は酸化クロムのほかに微量の塩素が確認された。また、生成物の形態は独特なものとなり、鉄の場合にはマクロ的にも特徴的な形態が観察された。さらに酸化皮膜の断面形態も酸素中で生成する皮膜とは異なることがわかった。
ニッケル試料は上記3および4の項目について、現在、検討中であり、鉄およびクロムにおいて得られた結果は日本金属学会定期講演会においてすでに発表した。
以上述べたとおり、本研究課題に関する検討は計画調書に基づき順調に進行している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 佐藤 芳幸,富士 広,原 基,品田 豊: "純Feの高温酸化に及ぼす微量HClの影響" 日本金属学会講演概要 1992年秋期(第111回)大会. 759- (1992)

  • [Publications] 佐藤 芳幸,加藤 一郎,原 基,品田 豊: "Crの高温酸化に及ぼす微量HClの影響" 日本金属学会講演概要 1992年秋期(第111回)大会. 760- (1992)

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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