1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04650663
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平田 好則 大阪大学, 工学部, 講師 (00116089)
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Keywords | GMA溶接 / 橋絡移行 / 毛管現象 / マグ溶接 / 電流波形制御 / スパッタ / パルスアーク / 短絡溶接 |
Research Abstract |
GMA溶接(ガスシールドメタルアーク溶接)の短絡移行様式では、アーク熱により電極ワイヤの端部が溶融し、これが母材溶融池と接触・短絡して溶融金属が移行する。本年度は、毛管現象による溶滴移行が可能な条件を調べ、実際のマグ溶接の橋絡移行様式への適用を検討した。以下に得られた結果を要約する。 (1)スパッタ低減化のために溶滴が短絡する際に溶接電流を下げ、溶滴がもつ毛管圧力によって移行させる電流波形制御による短絡溶接法を開発した。 (2)本方式はパルスピーク電流時にワイヤを溶融し、ベース電流時に溶融池に接触,橋絡移行させる方法で1パルス1短絡移行となる電流波形が存在する。 (3)20〜40A程度のベース電流通電時に接触・移行するので、従来の短絡溶接法に比べ,スパッタ発生量も少なくなった。 (4)高速度写真観察から、溶滴がプールへ移行していく様子が明らかとなり、実際の移行現象においては、プール振動の影響が大きいことが分った。
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