1992 Fiscal Year Annual Research Report
フロンとアルコール類の反応によるハイドロクロロフロロカーボンの合成
Project/Area Number |
04650790
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Research Institution | Toyama National College of Technology |
Principal Investigator |
篠田 清徳 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (50042833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 賢生 富山工業高等専門学校, 物質工学科, 助手 (90239757)
宮谷 大作 富山工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (20018980)
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Keywords | フロン分解 / CFC-112 / CFC-113 / COおよびCO_2 / ハロゲン化金属 |
Research Abstract |
特定フロン(CFCs)は1996年には全廃になることが決定している。 第3世代フロン(非塩素系)の開発に要する時間的余裕から考えて,早急に代替フロンの開発が期待されている。代替フロンの候補としてハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に的が絞られて多くの人々によって研究されている。HCFC の製造方法として通常の方法とは異なって,特定フロンであるCFC-113 を出発原料としてアルコールと反応させて HCFC-123aを合成する方法を検討した。 活性炭にハロゲン化金属を浸漬法で坦持した触媒を用いて,反応温度 210℃でエタノールと反応させた結果,フッ化鉄(III)の場合,高い転化率と比較的良好な選択率でHCFC-123a を得ることが出来た。フッ素鉄(III)上での種々なアルコール類およびエーテル類との反応結果を表-1,2に示す。 表-2より,エーテル類においては,ジエチルエーテルでは 1/2が HCFC-123aに転化し,ほぼ目的が達成されていることがわかる。 反応は CCl_2FCClF_2+C_2H_5OH=CHClFCClF_2+CH_3CHO+HCl CCl_2FCClF_2+C_2H_5OC_2H_5=CHClFCClF_2+CH_3CHO+C_2H_5Cl に従って進行するものと考えられる。上記反応において,かなりの割合で CO とCO_2 にまで分解することから,現在,反応生成物を急冷することによって更に HCFC_-123aの収率の向上を期待している。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] D.MIYATANI,K.SHINODA,T.NAKAMURA,M.OHTA and K.YASUDA: "Catalytic Decomposition of CFC-112 and CFC-113 in the Presence of Ethanol" CHEMISTRY LETTERS. 1992. 795-798 (1992)