1993 Fiscal Year Annual Research Report
走査プローブ顕微鏡(SPM)による有機系分子の表面構造解析に関する研究
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04650814
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Research Institution | Science University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 忠浩 東京理科大学, 理学部, 教授 (00084319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手塚 美彦 東京理科大学, 理学部, 助手 (80236976)
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Keywords | アブレーション / LB膜 / 原子間力顕微鏡 / 走査型トンネル顕微鏡 / 導電性ポリマー / ポリチオフェン / ポリペプチド / ルテニウム錯体 |
Research Abstract |
1.高分子表面の観察:エキシマレーザーによるアブレーション反応を利用して代表的な導電性高分子であるポリチオフェンフィルムに1マイクロメーター以下の分解能でフォトエッチングを行うことに成功した。この結果は、第43回高分子学会年次大会(1994年5月)で発表する予定である。また、アントラセンをドープしたポリメチルメタクリレートフィルムのアブレーション機構を、AFM測定によって求めたエッチング深さのフルエンス依存性から考察した。この結果は、第43回高分子学会年次大会(1994年5月)で発表する予定である。 2.有機薄膜の観察:マイカ基盤上に展開したアラキン酸単分子膜のAFM観察における最適観察条件をAFM探針と膜分子との付着力の観点から考察した。この結果は、日本化学会第66秋期年会(1993年9月)およびTHE 3RD IUMRS INTERNATIONAL CONFERENCE ON ADVANCED MATERIALS(1993年9月)で発表した。また、同国際会議のProceedings(IUMRS-ICAM-93)に投稿中である。また、両親媒性ルテニウム錯体の累積膜を水中でAFM観察し、安定に像を観察できる条件を確立した。この際、一分子層および二分子層に対応する欠陥を観察することに成功した。この結果は、日本化学会コロイドおよび界面化学部会の表面力研究会(1994年4月)で発表する予定である。 3.生体分子の観察:磁場配向させたポリ(gamma-ベンジル-L-グルタメート)薄膜をSTM観察し、配向の異なる二つの領域を観察することに成功した。この結果は、第42回高分子学会年次大会(1993年5月)で発表した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] K.Wakatsuki,Y.Tezuka,T.Ishii,T.Ishii: "ATOMIC FORCE MICROSCOPE IMAGES OF FATTY ACID MONOLAYER IN WATER" Proceedings of IUMRS-ICAM-93. 予定. (1994年)