1992 Fiscal Year Annual Research Report
社会性昆虫における巣認識機構の化学的解明とその生態的意義
Project/Area Number |
04660051
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岡 亮平 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (00111948)
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Keywords | 社会性昆虫 / シロアリ / 巣認識物質 / ステロイド類 / コレスタノール / シトスタノン |
Research Abstract |
社会性昆虫の大きな特徴の一つは、全ての構成メンバーが巣と名付けられた閉鎖系を基点として共同生活を行うことである。成虫の一部は巣外に出て採餌活動を行うが必ず巣にもどってくる。今日までこの現象は社会性昆虫は帰巣本能を持っておりあたりまえだと考えられて来ていた。 しかし今回私はシロアリの巣のクロロホルム抽出物に強いシロアリ集合活性のあることを明らかにした。またその集合活性本体の巣離および精製をおこなっていく過程で生物検定法を工夫することにより、集合活性は定着活性プラス誘引活性の結果発現していることがあきらかとなった。そこで定着活性物質の巣離を紫外可視検出器をモニターとして使いHPLCによりおこなった。さらにその活性区分についてGC-MS分析をおこなったところ、コレステロール,コレスタノール,β-シトステロール,β-シトスタノール,コレスタノン,シトスタノンなどのステロイド関連化合物の存在が認められた。そこでそれらの化合物を吸入あるいは合成し生物検定に供したところコレスタノールおよびシトスタノンに定着活性が認められた。誘引活性成分は輝発性の化合物であり現在その精製と巣離をおこなっている
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[Publications] R.Yamaoka: "Identification of trail phermme precursor from subterraneam termite C.formosanus" J.chem.Ecal.,. 18. 517-526 (1992)
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[Publications] R.Yamaoka: "Identificafion of the trail pherumoro of the subterranear termite C.formosanns" Mokuzai Gakkaishi. 38. 294-300 (1992)
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[Publications] R.Yamaoka: "Iclentification of the aggregation pheromm of termite from its mest." J.chem.Ecal.,.