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1992 Fiscal Year Annual Research Report

細菌の凝集を担う多糖分子の相互作用と凝集の分子機構

Research Project

Project/Area Number 04660104
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

多胡 義孝  東京大学, 応用微生物研究所, 助手 (70111573)

Keywords細菌の凝集 / 多糖の立体構造 / イオン強度 / 多糖の分子量と立体構造 / 多糖分子の相互作用
Research Abstract

Pseudomonas sp.no.12のフロック形成を担っているMPSは疎水性の高い蛋白(AP)とoーグリコシド結合している。MPSーAP複合体はAP蛋白分子同士が互いに会合し複数のMPS分子をもつ多量体を形成する。多量体のMPS分子が他の多量体のMPS分子とイオン強度に対応して相互作用しAP蛋白の会合体を核とした多糖(MPS)のネットを形成する。一方MPS分子のみではネットを形成できないがMPS分子同士が相互作用し特定の立体構造を形成しうる。以上の知見の基に抽出、精製したMPSーAP,MPSを使用しMPSーAPによるネット形成量をTrapされたマイクロビーズ量として測定し定量化することにより以下の知見を得た。
1.MPSはイオン強度に対応してその立体構造が変化すると考えられるが、MPSーAPのネット形成とイオン強度との関係を調べた結果、1mM NaClではネットは形成されていないが10mMNaClではネット形成(特定の立体構造形成)がほぼ完了していると考えられる結果を得た。
2.MPSーAPのネット形成の際分子サイズごとに分画したMPSを添加しネット形成阻害について検討した結果、添加MPS分子当たりの阻害(Is)はIs=kMw^<3/2>(k;定数,Mw;分子量)となり、MPS分子の特定の立体構造形成の強さは分子量が大きいほど強いという結果が得られた。
3.添加MPSによりMPSーAPのネット形成が阻害された事からMPS分子は特定の立体構造形成の際何本もの多糖分子と組み替えることができないと考えられる。
4.ネット形成の際、MPSを添加すると遊離MPS濃度が減少し添加したMPSはネットに吸収された。ネット形成阻害は添加MPSとMPSーAP会合体のMPSとの特定の立体構造形成の結果であることが明かとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 多胡 義孝: "多糖の立体構造変化と加水分解酵素感受性" 日本農芸化学会誌. 66. 324- (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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