1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660159
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
竹内 公男 新潟大学, 農学部, 助教授 (60012085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和博 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70155117)
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Keywords | 林内日射量 / 季節変化 / 固定プロット / 光量子センサー |
Research Abstract |
季節性のある研究のため、2年がかりで季節を一巡する日程をたて、今年度は主に以下の作業に充てた。 1.データロガーとセンサーの検定:大学内建物屋上で快晴日の日射光量を計測して2組の器機の検定を行った結果、2組の器機の記録値にはわずかながら違いがみられた。このデータは、これらの器機を遠隔の地域で使用し、両地域での計測結果を比較する際に器機間の誤差を調整する基準として使用する。 2.測定プロットの設定:(1)樹種構成が単純な高木林であること、(2)樹冠の構成状態が均質であること、(3)春秋期でも日射光が林冠を透過して測定点に入って来るだけの樹林の広がりがあること、(4)林床が平坦で潅木が少ないこと、(5)現地および林内へのアクセスが良ことなどを考慮して、新潟で4地域8林分16プロット、三重で4地域4林分8プロットを設定し、プロット内樹木のサイズと位置を記録した。 3.観測方法の調整:試験観測を実行しながら光量測定の手順を検討した。標準となる30m×30mプロットを5mメッシュで句切り、約10個の格子点で2回りの測定を実行するのに約1時間かかるので、太陽高度が高い時間帯に観測を行うことができるのは1日1地域2〜3プロットとなる。また、曇天下では雲量による光量の変動を調整する方法が見つからないので、観測は雲に影響されない晴天の日に行うこととした。 4.観測期間の設定:試験観測の経験と結果を検討し、プロット設定や観測手順を再調整して11月より本観測を開始した。ただし冬期は気象および地理的条件から観測実行が困難であるため、1月から3月までは定期観測を休止し、4月から12月までを本観測期間とした。したがって現階段では分析を行うのに十分なデータの蓄積がなく、研究報告の予定もない。
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