1992 Fiscal Year Annual Research Report
シラスバルーンを用いた軽量木質セメントボードの製造に関する基礎的研究
Project/Area Number |
04660184
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
吉田 彌明 静岡大学, 農学部, 教授 (10126790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝 欽二 静岡大学, 農学部, 助教授 (00022252)
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Keywords | 木質セメント板 / シラスバルーン / 軽量 / 難燃 |
Research Abstract |
当初計画していた常温養生では最終強度発現に40日以上を要し効率的な実験の遂行が出来ないため、加温養生及び硬化促進剤の導入することとした。この適正養生条件の決定に時間を費やしたため、実験の進捗状況は計画全体の25%程度である。以下に概要を示す。 スギ、ヒノキ混合破砕小片チップを用い、目標比重0.6〜1.2、シラスバルーン/セメント比0.1〜0.5、水/セメント比0.5〜1.3、セメント/木質比1.5〜2.5(実施:2.5)で32×32×1.5cmのボードを作成し、パーティクルボードのJISに準じて曲げ及び剥離試験を、JIS A1321により燃焼試験を行った結果、次のような知見が得られた。 (1)曲げ強さ、曲げ弾性係数及び剥離強さは、ボード比重に対して直線的に増大した。 (2)曲げ性能に対するシラスバルーンの添加効果は、比重0.6のボードではシラスバルーン/セメント比が増大するにつれてボードの密実性が増し性能は向上するが、比重0.8〜1.2ではシラスバルーン添加による蜜実性と結合剤としてのセメントの量との関係で最適シラスバルーン/セメント比が存在する。 (3)吸水率、吸水厚さ膨張率はシラスバルーン添加により減少した。 (4)燃焼性については、全ボードが難燃2級基準に合格した。特に、Tdθ、CA値及びTcの向上が著しかった。 (5)シラスバルーン添加によりボードの表面平滑性が著しく改善され、木毛セメント板に近い低比重のものでも平滑で緻密な表面をもつボードが得られた。
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