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1992 Fiscal Year Annual Research Report

魚類の第一次顔面味覚中枢の形成過程に関する神経解剖学的研究

Research Project

Project/Area Number 04660210
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

清原 貞夫  鹿児島大学, 教養部, 教授 (50117496)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鬼頭 純三  名古屋大学, 医学部, 助教授 (60022802)
Keywords味覚 / 味覚中枢 / 顔面葉 / 顔面神経 / 魚
Research Abstract

本実験に入る前に従来用いてきた免疫組織化学的手法に検討を加え、Br-dUを取り込んだ細胞の標識法を蛍光標識からHRP標識に変え、退色のない良好な永久標本を作ることができた。ゴンズイの種苗生産は成功し、顔面葉における細胞分裂部位とその時間経過の概要を明らかにできた。細胞分裂は顔面葉内側の第四脳室に面した表面で行われ、孵化後10日まで活発にみられ、25日以降ではほとんどみられなかった。分裂は小葉が表れ発達するにつれて、小葉を含む顔面葉の緑全体でみられ、前方に行くほど分裂層は厚くなることが分かった。我々は先に小葉の相対成長率が他の顔面葉の部分より高いことを示し、小葉が個体発生のなかで顔面葉後方より前方に発達することを示唆した。今回、この発達は分裂部位(成長点)が相対的に前方に移動して行くことによりなされることが判明した。
コイの顔面葉は孵化後は12日頃までは左右別々の感覚柱として現れ、その後左右が癒合して発達する。細胞分裂の場所は感覚柱の内側と背側表面であり、癒合が進むにつれて背側に移動した。癒合後最後まで細胞分裂がみられる場所は顔面葉後ろ半分の背側正中で、この部分は成魚の顔面葉では胴体部と鰭からの投影がある部分である
このことは顔面葉の形成の順が、味蕾の分布域の広がりと対応していることを示し、大変興味深い。分裂は孵化後12日頃最も活発で、25日でもかなりみられた。従って、コイの顔面葉形成はゴンズイに比べてかなりゆっくりであるといえる。現在、両魚種でBr-dUをパルス的に投与して標識した細胞の動きを追跡しており、顔面葉内側表面で生じたものが、外側に移動していることが明らかになりつつある。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 福迫 寛恵: "コイの第一次顔面味覚中枢の形成過程における細胞動態について" 第26回味と白のシンポジウム論文集. 41-44 (1992)

  • [Publications] Hiroe Fukusako: "Topographical projection of facial recwrent Fibers,to the modullary facial lobe of the carp Cyprinus carplo" Nippon Suisan Gakkaishi. 59. 29-33 (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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