1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660249
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
霜鳥 重雄 新潟大学, 農学部, 教授 (90018531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高浜 信行 新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 助教授 (20018948)
早川 嘉一 新潟大学, 農学部, 助手 (10018541)
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Keywords | 地すべり / 初性的地すべり / 地表面変位 / 地下水 |
Research Abstract |
地すべりは短時間に破壊(災害)に至る場合、長時間(数ケ月から数年)にわたり活動したのち破壊に至るか、また活動を一時休止(数年から数百年)したのち再活動する場合などその挙動は多様である。そのすべり運動は過去の地すべり履歴と地すべり土隗の性状に大きく支配されている。土隗の性状は斜面を構成している地形、地質、地質構造などの素因因子と降水、融雪水、地下水などの外的因子が複雑に組み合わされている。 本年度は、東野名地すべりの過去の履歴の解明と地すべりの変形挙動および融雪水と地下水の挙動の関係について検討を行った。 本年度得られた結果を以下に述べる。 1.本地すべりは、約5万年前に大規模な初性的地すべりが発生し、縄文、江戸、明治、大正期に大きな地すべりをその内部に繰り返していることが判明した。即ち、地すべりの活動-休止を繰り返す反復性と地すべりの再活動が明らかになった。 2.地すべり移動は積雪・融雪期が無雪期に比べ大きく、とくに融雪期に大きく移動している。変位解析から変位・歪み分布を求めることによって、積雪・融雪期と無雪期の変形挙動の違いが明らかになった。 3.融雪モデルを提案し、融雪期の積雪底面流出量を求めた。これより、積雪・融雪期の地下水位、地下排水量の変動状況が明らかになった。
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Research Products
(1 results)