1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660263
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
飯本 光雄 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内野 敏剛 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (70134393)
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Keywords | 防除機 / 超音波 / 施設栽培 / 農薬散布 / 噴霧液付着 |
Research Abstract |
栽培施設内の無人防除法として普及している常温煙霧機は、植物体の下位葉の薬液付着や水平に付いてる葉の下側(裏面)への薬液付着は、充分でないといわれている。本実験では、これらの問題点を改善するために、施設用温風暖房機の送風ダクトに着目して、ダクト内に超音波式煙霧機を用いてダクトからの空気と一緒に薬液を散布する方法を検討した。施設内に植物モデルを設置し、各場所の植物モデルの上段、中段、下段における薬剤付着状況を推定するために赤色着色剤を散付し、単位面積当たりの付着量、すなわち付着密度(ml/cm^2)を求めた。結果はつぎのとおりである。 1.超音波式煙霧機の霧化性能と農薬の希釈倍率の関係では、45〜75×10^<-5>N/cmの範囲の表面張力の噴霧液の霧化性能に差は認められなかった。 2.常温煙霧機と超音波式煙霧機での散布試験の結果、超音波式煙霧機の植物モデルでの付着密度は、水平サンプルについては全体的に常温煙霧機の付着密度より高い傾向を示したが、垂直サンプルについては常温煙霧機での付着密度を改善することは認められなかった。垂直サンプルの付着密度の向上のためには、送風ダクトからの空気吐出口の風速を増すなどの方法が必要であると思われる。 3.植物モデルの下位葉及び裏面の付着密度は、超音波式煙霧機による散布で常温煙霧機の最大で約40%及び約55%それぞれ高い傾向を示した。 4.超音波式煙霧機での単位面積当たりの噴霧量の試験では、常温煙霧機の噴霧量に換算して4.61/10aのときが、付着密度も高く最も効率的であった。
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