1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660297
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
阿部 恒夫 九州東海大学, 農学部, 教授 (00184218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝田 猛 九州東海大学, 農学部, 助教授 (30140958)
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Keywords | 補体第6成分(C6) / 遺伝的多型 / イムノ・ブロッティング |
Research Abstract |
1)豚のC6多型について、 豚6品種241頭(10組の両親と産子を含む)よりEDTA-試験管に採血し、平成4年度購入した冷却遠心機を用いて血しょうを分離し、-30℃に保存した。 C6表現型の検出は、アガローズゲル等電点電気泳動法(pH5-8)と抗C6血清を用いたVecta-染色によるイムノブロッィング法で行なった。その結果、豚のC6には14の表現型が認められ、親子関係のデータから常染色体上の5つの対立遺伝子(C6^A、C6^B、C6^C、C6^D、C6^E)に支配されていることを明らかにした。興味あることに、調査した241例中2例にC6欠損個体が見出されたが、家系調査はできなかった。東洋系品種(梅山豚、金華豚)とヨーロッパ系品種(ランドレース種、大ヨークシャー種、デュロック種、バークシャー種)のC6遺伝子頻度とヘテロ接合の割合に顕著な差のあることを明らかにした。これらの成績は、1992年8月にスイスで開かれた第23回国際動物遺伝学会において公表した。 2)牛のC6多型について、 種雄牛を含む153頭のあか牛から採血し、豚C6と同様の方法で牛C6多型の検出を行なった。これまでにC6A、C6AB、C6BBの3型を見出したが、その遺伝様式は現在検討中である。 また他の品種(黒毛和種、ホルスタイン種、ジャージー種)の調査は、次年度に行う予定である。 3)その他の補体成分(C3、C7など)の遺伝的多型についても、予備的試験を実施したが、明確な成果は得られていない。
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Research Products
(1 results)