1992 Fiscal Year Annual Research Report
ウズラにおける生化学的標識遺伝子のリンケージに関する研究
Project/Area Number |
04660298
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
芝田 猛 九州東海大学, 農学部, 助教授 (30140958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 恒夫 九州東海大学, 農学部, 教授 (00184218)
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Keywords | ウズラ / アイソザイム / タンパク質多型 / リンケージ |
Research Abstract |
ウズラについて電気泳動法により検出される生化学的標識遺伝子のリンケージ関係を明らかにするため実験を行ない次の結果を得た。 1)赤血球酵素のうち6PGD、PGI、PGMおよびEs-Dアイソザイムについてアガロース電気泳動法により同時検出できる方法を開発し、6PGDに4つ、PGIに2つ、Es-Dに3つの共優性対立遺伝子を検出できた。またPGMに2つの表現型を検出し、現在遺伝様式を検討中である。 2)Gcタンパク質について、抗Gc血清を作製し、ウズラ血清をIEFにより分離した後、抗Gcを一次抗体としてウエスタンブロッティングにより検出したところ3つの表現型が得られGc^FとGc^Sの2つの共優性対立遺伝子により支配されていることを明らかにした。 3)血清プレアルブミンを12%PAGEで検出したところ4つの共優性対立遺伝子を検出できた。また、血清アルブミンにも2つの共優性対立遺伝子を検出できたが4lb^Bの遺伝子頻度は極めて低かった。 4)6PGD、PGI、Es-D、GCおよびプレアルブミンについて交配を行ったもののうち、2形質以上にダブルヘテロ型を示す個体とホモ型の個体との組合わせから得られた子供についてそれぞれの間のリンケージ関係を検討した。現在のところ、6PGD-PGI、PGI-Es-Dおよびプレアルブミン-6PGD間にリンケージを示唆する結果が得られているが、交配組合わせ数が少ないため、さらに例数を増して検討中である。 5)血清アミラーゼ、アルカリ性フォスファターゼおよびヘモグロビンについても多型を認めているが、さらに検出方法を検討中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 芝田 猛・阿部 恒夫: "アガロースゲル電気泳動法によるウズラ赤血球酵素 (PG1,6PGD,PGM,Es-D)の同時検出法" Journal of Animal Genetics. 21. 33-37 (1993)