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1992 Fiscal Year Annual Research Report

暑熱によるブロイラーの筋肉成長阻害のメカニズム

Research Project

Project/Area Number 04660309
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

林 國興  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80041656)

Keywordsブロイラー / 蛋白質代謝回転 / 環境温度 / サイロキシン / コルチコステロン
Research Abstract

本研究では、先ず、市販のエアコン等を利用して環境調節室を二機自作し、次いでこれによってブロイラーを飼育し、環境温度による血中ホルモンと筋肉蛋白質の代謝回転速度等の変化を調べた。
自作した環境調節室は首尾よく機能し、15゚Cから35゚Cまでの範囲で正確に温度調節可能であった。湿度も60±10%に制御可能であった。本年度は、二回の動物実験を行って、増体量、飼料効率、筋肉蛋白質の合成・分解速度、血中サイロキシン量および血中コルチコステロン量に対する高温(34゚C)ならびに低温(19゚C)の影響を調べた。対照鶏は適温(25゚C)で飼育した。供試ブロイラーとしては試験開始時15日齢の雄(アーバーエーカー)を使用し、飼料は十分量を強制給餌した。筋肉蛋白質の合成・分解速度はN^τメチルヒスチジン法により測定した。血中サイロキンは市販のキットを用いてEIA法により、血中コルチコステロンはHPLC法によって定量した。
その結果、増体量は低温により減少したが、高温ではむしろ増加傾向を示した。飼料要求率は低温で増加し、高温で低下する傾向を示した。筋肉蛋白質の合成・分解速度はいずれも低温で増加し、高温で減少傾向を示した。血中サイロキシンは、予想に反して、高温で増加し、低温で増加傾向を示した。血中コルチコステロンは、高温、低温いずれによっても増加する傾向を示した。筋肉蛋白質の代謝回転が環境温度によって変化するのは興味ある事実である。甲状腺機能は低温環境で著しく賦活されることなく、高温環境で予想に反してわずかに昂進した。サイロキシンの測定法(キット)に問題があったと考えられる。本年度は、環境温度の変化に伴うブロイラーの成長および筋肉蛋白質の代謝回転の変化と血中ホルモン量の関連を明確にすることはできなかった。次年度、ホルモン定量法を検討して、再度同様の実験を行う予定である。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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