1993 Fiscal Year Annual Research Report
ニワトリ栓球由来細胞増殖因子の分離・精製と細胞培養系への利用に関する研究
Project/Area Number |
04660323
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松田 治男 広島大学, 生物生産学部, 教授 (80116863)
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Keywords | ニワトリ / 栓球 / 細胞増殖因子 / 精製 / 単クローン抗体 |
Research Abstract |
哺乳動物血小板に相当するニワトリ栓球及びその無血清培養上清(TSP)を用いて、細胞増殖因子の探索・精製と単クローン抗体の作出を試み以下のような研究成果が得られた。 1、栓球を抗原として、マウス単クローン抗体の作出を実施し、栓球を特異的に認識できる抗体1種のほか、4種の既知細胞増殖因子bFGF,TGFβ,EGF,PDGF各々を識別可能な抗体も得られた。これらの抗体は、ニワトリの各種材料から細胞増殖因子を検出あるいは精製するために、極めて有用な抗体群になると思われる。 2、トリTGFβ1-4遺伝子間で共通に保存されている領域をプライマーとして、栓球RNAからRT-PCRで遺伝子増幅を行い、これをプローブとしたノーザンブロットにより3種の特異シグナル(5.1,2.0,1.1kb)を検出した。 3、TSP由来細胞増殖因子の分離・精製については、Vero細胞の増殖活性を指標として、細胞接着因子としてのフィブロネクチン、ビトロネクチンの精製は成功した。その他の細胞増殖因子群については、暫時実験を進めているところである。
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