感染防御における動物血清中レクチンの免疫学的意義に関する研究

1993 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04660336
• Research Institution: Kitasato University
• Principal Investigator: 杉井 俊二 北里大学, 衛生学部, 講師 (70162865)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 太田 久吉 北里大学, 衛生学部, 講師 (60168945)
• Keywords: 感染防御 / 血清中レクチン / コングルテニン / マンナン結合蛋白質

Research Abstract

動物の非免疫グログリン因子の感染防御機構における役割を解明する目的で、血清中レクチンの感染前後における血清中の動態を検討するため、平成5年度においては、ニワトリ、ウシ、ヒト血清中のマンナン結合蛋白質とサルモネラRa型菌結合因子との相:〓および血清中の濃度推移を検討した。
ウシ血清中にはCa^<2+>依存性マンナン結合蛋白質が3種、ニワトリ、ヒト血清中には1種のみが存在することが判り、個々の血清蛋白質の分離精製を試みた。その結果、類似の方法で、これらのマンナン結合蛋白質は分離可能であることが判った。また、サルモネラRd型菌のホルマリン死菌を用いて、Rd型菌結合因子を分離した、抗ウシマンナン結合蛋白質抗体を用いて、マンナン結合蛋白質とRd型菌結合因子との抗原的異同を検討した結果、両者は抗原的に同一〓コンポネントを含むことが判った。
サルモネラRd型菌と抗原的に交差反応を示すマンナン結合蛋白質の血清中濃度が感染に伴い変化するか否かを検討した。その結果、感染に伴うマンナン結合蛋白質の濃度変化は〓〓ではなかった。一方コングルテニン濃度は感染に伴い〓〓に低下することが判った。このことはマンナン結合蛋白質は感染初期に非免疫グログリン因子として感染防御に関与すると推定されるが、急性相反応性蛋白質の様な感染に伴う血清中濃度の変化は示さないことが判った。

Research Products

• [Publications] Akiyama,K.Sugii,S.and Hirota,Y.: "a clinical tridl of recombindnt bovine in terfecon alpha,for the control of bovine respiratory disedse calves." J Vet.Med.Sci.55. 449-452 (1993)
• [Publications] Sugii,S.and Hirota,Y.: "a cd^<2+>-depenclowt phcsphcrylchcline-binding profein in chichen serum." J Vet.Med.Sci.55. 841-843 (1993)
• [Publications] Sugii,S.: "Identification of a bovine seram manndn-〓 protein reactive with a Rd chemotype 〓 of Salmonella 〓 Typhimuriam." J.Vet.Med.Sci.56. 121-124 (1994)