1992 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚の毛細血管・AYA血流量増加と食物摂取時の体温
Project/Area Number |
04670102
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
平田 耕造 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70110624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 芳光 神戸大学, 医学部, 助手 (70144566)
小原 邦夫 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (30160930)
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Keywords | 毛細血管血流量 / AVA血流量 / 皮膚温 / 皮膚血流量 / 体温 / 食物摂取 / サーモグラム |
Research Abstract |
各種温熱環境条件下で、顔面および四肢の皮膚血流量が食物摂取により、如何に修飾されるか解明することを目的に行なった。食物を摂取した時(摂取時)と、摂取しない時(絶食時)に全身のサーモグラムを立位にて撮影し、その画像から前面、背面の計21ケ所について皮膚温を測定した。その結果、絶食時に比べ700kcal摂食時に皮膚温の上昇が観察された部位は、体幹部前面(胸・腹部)、手掌、大腿、下腿、足、背部であった。特に手掌、足、背部では著明な上昇が観察され、AVA血流量の増加が示唆された。これに対し、摂食による効果が認められなかった部位は、顔面、前腕、手背であった。これらの中には、各皮膚部位で前面と背面で著しい差異のあった例があり、個人による特徴的な変化が複雑に絡み合っていることが示唆された。 今回の実験では、個人内変動の大きさも考慮するため、同一個人について各条件に実験を4回ずつ繰り返し観察した結果、環境条件等その他の要因が一定であれば個人内変動は極めて小さいことが判明した。 摂食による体熱出納の変化時でも、心拍数、血圧には有意な変化が観察されなかったことより、摂食による循環系への負荷は極めて小さいことが示唆された。 今年度の結果から、AVAの存在する手、足の皮膚温変化が著明であったが、顔面では全体として解析した結果、有意な変化は認められなかった。AVAが存在する顔面の限局された部位について、再度サーモグラムを詳細に検討を進めている。
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Research Products
(1 results)