1992 Fiscal Year Annual Research Report
キメラマウスを用いたサイトメガロウイルス前初期遺伝子発現と病原性の解析
Project/Area Number |
04670222
|
Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
筒井 祥博 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 形態学部, 部長 (50073135)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏井 明子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 形態学部, 研究助手
門田 智佳 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 形態学部, 研究員 (80214419)
|
Keywords | サイトメガロウイルス / キメラマウス / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
サイトメガロウイルス(CMV)の前初期(IE)遺伝子の個体レベルの発現をキメラマウスあるいはトランスゲニックマウスで解析することを最終的な目標として、以下の様な基礎的実験を行った。 1)マウスCMV IE遺伝子を含むBamH1フラグメントを分離し、pACYC184にクローニングした。 2)IE領域を含むDNAを動物細胞発現ベクター(pSV2-neo、pRc/CMV)に連結し種々の培養細胞にトランスフェクションしその発現を蛍光抗体法で比較した。調べた細胞(Cos-7、マウス胚線維芽細胞、マウス神経芽腫由来N18TG2、NIE115、マウス胚癌細胞F9、NIH3T3、HeLa細胞)全てで発現した。 3)N18TG2細胞にpSV2-neoにMCMV IEを連結した組換体(pSV2MIE)を導入し、G418存在下で選択クローニングを行い、IE遺伝子を恒常的に発現するクローンを得た。この細胞は紡錘形に変化し、dbcAMP存在下で突起を伸張する傾向が増強した。 4)キメラマウスを作るのに用いられるマウス胚幹細胞ES-D3にエレクトロポレイションでpSV2neoMIEを導入し、G418存在下で選択クローニングし、PCR法でIE遺伝子を検出し、蛍光抗体法でIE遺伝子の発現するクローンを得た。 5)MCMV IE遺伝子のBam H1を用いてトランスゲニックマウスを試みたがまだ個体レベルで発現しているマウスは得られていない。
|
-
[Publications] 柏井 明子.河村 則子,門田 智佳,筒井 祥博: "Susceptibility of mouse embryo to murine cytωlovirus in fection in early and mid-gestation stages" Archives of Virology. 127. 37-48 (1992)
-
[Publications] 門田 智佳,長浜 真人,筒井 祥博: "Reletionship between HOXZ homeobox gene expression and the human cytωlovirus immediate early genes." Journal of General Virology. 73. 975-981 (1992)