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1992 Fiscal Year Annual Research Report

緑膿菌およびセパシア菌の外膜透過孔形成蛋白質(ポーリン)の共通構造の解明

Research Project

Project/Area Number 04670259
Research InstitutionKyoto Pharmaceutical University

Principal Investigator

後藤 直正  京都薬科大学, 薬学部, 講師 (30121560)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大槻 雅子  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (30121552)
西野 武志  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (50097838)
KeywordsPseudomonas aeruginosa / Pseudomonas cepacia / ポーリン蛋白質 / 外膜 / 単クローン抗体 / D2蛋白質
Research Abstract

外膜透過孔の性状や機能に関する研究の多くは,大腸菌やサルモネラ菌を材料に行われてきた。これらの細菌の主要なポーリン孔は、同一サブユニットにより形成されるホモオリゴマーである。本研究の主題の一つである緑膿菌のD2ポーリン孔も見かけの分子量(Mr)45kDaの蛋白質3分子により形成されている。一方,本研究の過程で精製したセパシア菌のポーリンオリゴマーは,2つのポリペプチドに解離することが報告されている。本年度は、このポリペプチドを分離精製し免疫学的な研究を行った。得られたマウス抗血清や単クローン抗体により次の結果を得た。(1)これらのサブユニットは,マウスに対して明らかな抗原性を発揮した。(2)セパシア菌の外膜中に存在する主要な透過孔は,分子量の異なる2種類のサブユニット(37kDaおよび27kDa)から形成されるヘテロオリゴマーであった。(3)このヘテロオリゴマーは,3分子の36-kDaサブユニットと1分子の27-kDaサブユニットから構成されていた。(4)これらのサブユニットは,ともにその分子の一部分が細胞表面に露出し,中でも36-kDaサブユニットは,膜貫通性であった。(5)精製した36-kDaサブユニットから再構成したオリゴマーは,27-kDaサブユニットが存在しなくても,人口膜中で透過孔を形成した。
今後,緑膿菌のD2蛋白質に対する抗血清および単クローン抗体を作製し,セパシア菌との類似性を明らかにすることを計画している。また,セパシア菌のポーリン蛋白質をコードする遺伝子のクローニングとそのDNA配列を決定することにより,既に報告された緑膿菌のD2蛋白質をコードする遺伝子のその配列と比較することにより,ポーリン孔の基本的な構造を明らかにする。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 加藤 延夫編集: "医学微生物学の新しい展開1993" 菜根出版, 587 (1993)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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