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1992 Fiscal Year Annual Research Report

タリウムの生体影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04670315
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

千葉 百子  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80095819)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠原 厚子  順天堂大学, 医学部, 講師 (90157850)
Keywordsタリウム / マウス / 経口投与 / タリウムの臓器分布 / タリウムの尿中排泄 / タリウムの糞中排泄
Research Abstract

1.目的:タリウム(Tl)は有用な元素であるが毒性が強い.毒性発現機構は不明な点が多いので解明の一歩として次の実験を行った.
2.実験計画:実験開始時6週令のマウスに酢酸タリウムを経口的に与える実験を2種行った.(1)10mg Tl/kg体重を1回強制投与し,1,3,7日後に屠殺.(2)0.2μg Tl/ml水溶液を飲料水として与え,1および5週間後に屠殺.結果の項に示す臓器中のTl濃度を測定した.
3.実験結果:Tl投与群は対照群と比べ体重,外観(毛並等)に変化は認められなかった.Tl含飲料水を摂取したマウスは平均8.1μき Tl/week,37.5μg Tl/5weeksであった.強制投与では280μg/匹であった.臓器中Tlは強制投与1日後では腎が最も高く(36μg/g),骨髄細胞,骨,精巣,顎下腺,膵,筋(太腿部),精巣上体,心筋,肺 胸腺,脾,精のう,脳,肝,赤血球,血漿の順であった.これらの臓器中のTl濃度は3日后に約1/2,7日后に約1/10に低下した.投与1週間までに投与量の56%が尿中に,18%が糞中に排泄された.飲料水からTlを摂取した群では1週間摂取では各臓器中にTlは検出されず,5週間摂取で賢のみで検出された(0.13μg/g).尿,糞中への排泄は明らかでなかった.
4.今後の課題:これまでの実験結果から分布臓器,排泄速度等を知り得た.また予備実験的に4種の血中酵素活性(GOT,GPT,Al-P,ALAD)を測定し,Al-Pの上昇を認めている.次年度はこれらの結果を基礎として更に実験を継続し,完成させる.

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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