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1993 Fiscal Year Annual Research Report

タリウムの生体影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04670315
Research InstitutionJuntendo University School of Medicine

Principal Investigator

千葉 百子  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80095819)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠原 厚子  順天堂大学, 医学部, 講師 (90157850)
Keywordsタリウム / マウス / 経口投与 / タリウムの臓器分布 / タリウムの尿中排泄 / タリウムの糞中排泄
Research Abstract

[前年度までの経過]昨年度の実験結果から次のことが明らかとなった;(1)経口的に摂取したタリウム(Tl)はほとんど全ての臓器に分布する、(2)投与を中止すると、各臓器からのTlの消失は比較的速やかであり、1週間後には約1/10程度にまで減少する。以上の結果に基き、今年度は以下の実験を行った。
[実験方法]マウス(ICR系、♂、6週令、1群10匹)をA〜Hの8群に分けた。20ppmTlを含む飲料水をA、B、CおよびD群に22日間自由に摂取させた。A群はその翌日に、B群は3週間脱イオン水で飼育してから屠殺した。CおよびD群は含Tl飲料水22日間摂取の翌日さらに50mumol/kgのTlを胃ゾンデを使って1回強制投与を行い、C群はその翌日、D群はその3週間後に屠殺した。EおよびF群は、22日間脱イオン水で通常の飼育をしたのち50mumol/kgのTlを胃ゾンデで1回強制投与し、E群は翌日、F群は3週間後に屠殺した。G群はA、C、E群の対照として第23実験日に、H群はB、D、F群の対照として第45実験日にそれぞれ屠殺した。
[考察]結果から明らかなように経口的に摂取したTlは殆ど全ての臓器に分布する。Tlの1回強制経口投与では3週間後には骨にのみTlは検出されるのに対して、総摂取量は異なるが継続的に摂取した場合骨、消化管および精巣からの消失が遅く、また顎下腺もTlと親和性の強い臓器であると考えられる。体毛中Tlは摂取量に応じた値を示した。
[結論]Tlは殆ど全ての臓器に分布するが骨が最も親和力が強く次いで精巣である。体毛中TlがBiological monitoringには有効であると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 千葉百子: "経口投与したタリウムの臓器分布と生体影響" 産業医学. 35. S474 (1993)

  • [Publications] 千葉百子: "タリウムの臓器分布-連続投与実験-" 日衛誌. 49(印刷中). (1994)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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