1992 Fiscal Year Annual Research Report
マウス全身曝露による染色体および代謝への影響に関する研究
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04670338
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
清水 英佑 東京慈恵会医科大学, 医学部環境保健医学教室, 教授 (80056879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 正祥 鉄道総合技術研究所, 中川研究室, 室長
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Keywords | 磁場 / 乳酸脱水酵素 / アイソザイム / ジメチルベンズ(a)アントラセン / ジエチルニトロソ尿素 / 小核試験 / フッ化ナトリウム / アニリン脱水酵素 |
Research Abstract |
近年、超電導技術の開発・応用が進み、また一般家庭における多くの家電製品の使用など、職業的にも家庭においても高定常磁場や交流磁場に曝露する機会が増加している。疫学調査でも高圧線下の居住者や電気関係従業者達に白血病が高いとの報告もある。従って磁場の生体影響を明らかにする必要がある。 我々は,4.7テスラ(47、000ガウス)の高磁場にマウスを全身曝露し、0、5、1、3、6、24、72時間の各時間毎に血液を採取し、血清中のトランスアミナーゼ(GOT、GPT)、脂質(コレステロール、トリグリセライド)等の項目について検討した。その結果、乳酸脱水酵素(LDH)の値が上昇すること。しかも曝露後6時間目でピークを示すことを観察した。この原因として、赤血球の破壊を示唆するアイソザイムの変化が認められた。一方、高磁場の染色体への作用を調べるため、動物に白血病を誘発させるジメチルベンズ(a)アントラセン(DMBA)、ジエチルニトロソ尿素(DENU)、フッ化ナトリウム(NaF)、マイトマイシンC(MMC)をマウスに投与し、同時に磁場曝露したところ、染色体異常の指標に用いた骨髄赤芽球細胞での小核の出現頻度が、MMC、DENU、NaFで増加傾向を示した。しかしDMBAでは抑制作用を認めた。さらに、マウスの高磁場全身曝露による肝臓における薬物代謝酵素系への影響をみるため、アニリン脱水酵素およびエトキシクマリンデェチラーゼの活性の検討を行っている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 清水 英佑: "磁場の生物学的効果と生体影響" 産業医学レビュー. 4. 1-8 (1992)
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[Publications] Matsushita H.et.al.: "Collaborative study using the preincubation Salmonella typhimurian mutation assay for airborne particulate matter in Japan." Mutation Research. 271. 1-12 (1992)
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[Publications] Shimizu H.et.al.: "the induction of micronuclei in mice exposed to strong magnetic field." Mutation Research. 272. 283 (1992)
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[Publications] Claxton L.D.et.al.: "results of the IPCS collaborative Study on complex mixture." Mutation Research. 276. 23-32 (1992)
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[Publications] 清水 英佑他: "大麻喫煙タール付着タール中の多環芳香族炭化素量と変異原性について" 日本衛生学雑誌. 6. 1088-1094 (1992)
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[Publications] 中川 正祥: "リニアモーターカー・マグレブの電磁場問題" 鉄道総研報告. 6. 3-9 (1992)