1992 Fiscal Year Annual Research Report
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04670389
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
安川 正貴 愛媛大学, 医学部, 助教授 (60127917)
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Keywords | ヒトヘルペスウイルス6型 / 免疫不全症 / ヒトレトロウイルス / CD4陽性T細胞 / T細胞クローン / T細胞エピトープ / リンフォカイン |
Research Abstract |
1986年に初めて分離された新しいヘルペスウイルスであるヒトヘルペスウイルス6型(HHV‐6)感染と成人における病態との関連を明らかにするために以下のことを検討した。 1.HHV‐6分離株間におけるT細胞認識エピトープの差異:健常人末梢血リンパ球を不活化HHV-6抗原で刺激し、得られた芽球を限界希釈法によりクローニングし、100系統余りのHHV‐6特異的CD4陽性ヒトT細胞クローンを樹立した。これらのクローンの抗原特異性を、種々のヘルペスウイルスおよびHHV‐6分離株を用いて検討した結果、以下のことが明らかとなった。(1)突発性発疹患者から分離されたHHV‐6株(Z29,HST,SF)と免疫不全患者から分離されたU1102株との間には、それぞれ特異的T細胞エピトープが存在する。(2)HHV‐6とヒトサイトメガロウイルス間には共通なT細胞エピトープが存在する。(3)HHV‐6とHHV‐7との間には特異的および共通T細胞認識エピトープが存在する。 2.HHV‐6感染のT細胞に対する影響:CD4陽性T細胞に種々のHHV‐6株あるいはHHV‐7を感染させ、表面抗原の発現変化とリンフォカイン産生を検討した結果、以下のことが明らかとなった。(1)HHV‐6感染によりCD3の発見量低下を認めたが、CD4の発現にはほとんど変化を認めなかった。特に、免疫不全患者から分離されたHHV‐6においてCD3発現量低下は著明であった。他方、HHV‐7感染ではCD4の発現量低下が認められたが、CD3の発現に対する影響は僅かであった。(2)HHV‐6およびHHV7感染によりCD4陽性T細胞よりTNF‐α、IL‐6、GM‐CSFおよびIFN‐γの産生が惹起された。 以上の結果から、HHV‐6には少なくとも2種類のサブグループが存在し、それぞれのウイルス感染によって惹起される病態に差異があることが示唆された。また、最近発見されたHHV‐7はHHV‐6と抗原性に一部共通な部分が存在するが、明らかに異なるウイルスであることが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masaki Yasukawa: "HTLV-I infection of T cells bearing T-cell receptor- : Effects of HTLV-I infection on cytotoxicity" International Journal of Cancer. 50. 431-437 (1992)
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[Publications] Yoshihiro Yakushijin: "Establishment and functional characterization of HHV-6- specific CD4+ human T-cell clones" Journal of Virology. 66. 2773-2779 (1992)
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[Publications] Masaki Yasukawa: "Simultaneous establishment of myeloid and B-lymphoid cell lines with identical chromosome abnormalities from Philadelphia chromosome-positive CML" British Journal of Haematology. 82. 515-521 (1992)
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[Publications] Masaki Yasukawa: "Expression of perforin and membrane-bound lymphotoxin (TNF- ) in virus-specific CD4+ human cytotoxic T-cell clones" Blood.
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[Publications] Akemi Yano: "Adult T cell leukemia associated with eosinophilia: Analysis of eosinophil stimulating factors produced by leukemic cells" Acta Haematologica.
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[Publications] Takahiko Horiuchi: "Immunological analysis of T cells bearing T cell receptor of in patients with the granular lymphocyte proliferative disorder" Acta Haematologica.