1992 Fiscal Year Annual Research Report
Human Monocyte'Chenoatractant Protein 1.レセプターの解析
Project/Area Number |
04670394
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
谷 賢治 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (20094310)
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Keywords | ヒト単球遊走因子 / MCP1 / バキュロウイルス / リコンビナントウイルス / 異種タンパク発現系 / 0-グリコシレーション |
Research Abstract |
ヒト単球遊走因子(Human Nonocyte Chemoatractant Protein-1)は単球特異的な遊走因子として、単球、リンパ球、平滑筋細胞、血管内皮細胞、等、多様な細胞から分泌され、炎症、生体防御において重要な役割を持つサイトカインである。我々は本サイトカインレセプターの解析の由、本年度は、リガンドとしてのhuman ncp-1の異種タンパク発現実験を行なった。近年初率よい発現系として知られるバキュロウイルス発現系を用いて、昆虫細胞(Sf21Ocells)培養上清より異種タンパクとして回収した。具体的には以下のとうりである。 hncp-1cDNAはA172glioblastoma cells totall RNNより RT-PCR法により増幅した。これを組み込んだtransfer vectorをバキュロウイルスと伴に昆虫細胞にCo-transfection U組換型バキュロウイルスを得た。これを感染させた昆虫細胞上清には20〜30mg/Lの高効率でrecombinant hncp1が発現していた。m.o.i.=10で感染させた場合、最も効率よく発現し、48時間後をピークに120時間後まで その分泌が確認された。recombinant ncp-1は、immunoblottingによる解析により、nr=11,000 11,500 12,000のheterogeneityを有する蛋白として確認された。ツニカマイシン,モネニシン,エンド,エキソダルカナーゼ、等の解析より、このheterogeneityは糖鎮によるもので、さらにそのglycasylationはO-linked typeであることなどから、wild typeに似ていることが明らかになった。又、SDS-PAGEの解析より、無血清培地上清中の蛋白量としてのhncp-1の割合は高く、他の蛋白の混入は極めて低く抑えられていた。単球遊走能テストにおいて、その生物学的活性も確認された。 本発現系において、我々はhncp-1を効率的かつ大量に得ることができた。さらにこれを精製した後、レセプターの解析等に用いる予定である。
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