1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04670526
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
宮崎 青爾 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (50108502)
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Keywords | 血管内皮 / 血圧調節 / レニン・アンギオテンシン系 / 腸間膜動脈 / EDRF |
Research Abstract |
我々の研究は、血管内皮を場とした血圧の調節機構を解明することを目的としてきた。次頁に示した論文では、特に、ラットを用いて血管内皮由来弛緩因子(EDRF)をin vitroで検討したが、本年度の研究実施計画1)ではさらにこれを他の血管作動性物質にも研究を拡大しようとするものであった。しかし、目的を達成するためには、実験動物の変更(ラットからラビットへ)、レニン、ANPなどの測定系の変更など幾つかの課題があった。課題の大部分は解決できたが、どうしてもクリア出来ない問題点もあり、計画の途中で、当初計画したラビットのin vivoの実験系を断念し、取り出した血管での実験系に変更せざるを得なかった。現在のところ、血管の腔内・外を別々に灌流する新しい技術を導入し、基礎的な検討もほぼ終わり、順調に以下の実験を進めている。 (1)取り出したラビット上腸間膜動脈からレニン分泌について、3点を検討する。 ・血管から本当に分泌されるか ・分泌されるとしたら活性型か不活性型か ・分泌されるとしたら管腔内へか管腔外へか (2)取り出したラット上腸間膜動脈を用いて、レニン・アンギオテンシン系の各要素、ANP、エンドセリンなどによる収縮反応は、管腔内、管腔外のいずれから作動するのか。 (3)ラビット上腸間膜動脈〜静脈のin situの循環系を作製し、この系に既知量の活性型レニンを含む灌流液で灌流し、レニンの血管からの取り込みを検討する。 これらの実験はいずれも全く証明されておらず、多くの研究者が証明しようと努力している研究課題である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Izai,M: "Prorenin-renin axis in synovial fluid in patients with rheumatoid arthmitis and osteo arthritis" Endocrinol Japon. 39. 259-267 (1992)
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[Publications] Morita,H: "Secretory regulation of 19-hydroxy and rostenediong in normal man" Endocrinol Japon. 39. 431-438 (1992)
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[Publications] Suzuki,F: "A microplate enjyme-linked immunosolvent assey system for human renin using 3,3',5,5'-tetramethyl benjidine:An applicat to human renin and prorenin study" Bionied Res. 13. 321-326 (1992)
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[Publications] Morita,H: "dow Plasma 19-hydroxy andro stenedione levels in patients with aldosterone-producing adenoma" Endocrinol Japon. 40. 89-97 (1993)
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[Publications] Yamakita,N: "Regulation of 18-oxocortisol and 18-hydroxy cortisol by the remit-angiotensin system and ACTH in nian" J.Steroid Biochem Molec Biol. 46. 395-399 (1993)
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[Publications] 森岡康夫: "L-アルギニンの血圧に対する作用-ヒト及び無麻酔ラットでの検討-" 岐阜大医紀. 41. 416-431 (1994)