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1992 Fiscal Year Annual Research Report

ガラクトース血症I型の遺伝子解析:常染色体劣性遺伝疾患の遺伝子発現機構の研究

Research Project

Project/Area Number 04670615
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

一色 玄  大阪市立大学, 医学部, 教授 (80046995)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡野 善行  大阪市立大学, 医学部, 助手 (60231213)
田中 あけみ  大阪市立大学, 医学部, 助手 (30145776)
Keywordsガラクトース血症 / 遺伝子解析 / 遺伝子変異 / 常染色体劣性遺伝 / 遺伝子発現
Research Abstract

2例のガラクトース・ウリジル・トランスフェラーゼ(GALT)欠損患者について、患者白血球をEBウイルスでトランスフォーメイションし、患者の細胞株を樹立した。上記培養細胞よりmRNA分画を抽出し、逆転写酵素でcDNAを合成し、PCR法によりGALT cDNAを増幅合成した。得られたcDNAをM13ベクターにクローニングし、サンガーのダイデオキシ法によりシークエンスした。その結果、両患者で異なる遺伝子変異をそれぞれホモ接合体で同定した。一つは231番目のアミノ酸のArgがHisに変異するミスセンス変異で他の一つはGALT cDNAの前半部分の38bpの欠失であった。両遺伝子変異とも白人種では発見されていない。欠失についてはゲノムDNAを解析したところ、エクソン3領域の38番目のAがGに変異していた。すなわち、新たにスプライシングアクセプターサイトであるAGが生じたために、エクソン3領域のそれより前半部分の38bpが欠失したと考えられる。ミスセンス変異であるArg231Hisについては、変異GALT cDNAを合成した後、真核発現ベクターにクローニングし、エレクトロポレーション法でCOS細胞へ導入した。変異GALT蛋白の酵素活性は正常コントロールに比較して著明な低下を認め、このArg231Hisがこの患者のGALT活性低下の原因であると考えられる。その他に、全国の医療機関より現在までに5例の患者血液の送付を受け、細胞株の樹立を行なった。これは日本で治療管理下におかれている患者の約半数に相当する。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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