1992 Fiscal Year Annual Research Report
Dyseryhropoiesis赤芽球の細胞分裂のモノクローナル抗体による研究
Project/Area Number |
04670616
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
古川 利温 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70049154)
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Keywords | dyserythropoiesis / 赤芽球 / モノクローナル抗体 / 細胞分裂 / cyclin / tubulin |
Research Abstract |
1.研究方法の基礎的検討:HL-60細胞を用いて基礎条件を検討した。 (1)免疫細胞化学 蛍光抗体によって検出しようとする抗原の性質によっては、固定法により染色度が著しく異なることから、研究する抗原毎、細胞毎に至適の条件を求める必要があることが分った。 tubulinについては、methanolによる固定が最適でHL-60、ヒト・リンパ球、赤芽球ともこれにより、よく染色された。 cyclinについては、HL-60ではmethanol:acetone(1:1)混合液による固定で染色されたが、ヒト骨髄細胞では染色されず、固定法をさらに検討する必要がある。 (2)Flow cytometry Propidium iodideによる核染色、DNA量測定はHL-60細胞については基礎条件の検討を終り、cyclinとの二重測定により、S期からG_2期にかけてのcyclinの増加を証明した。つぎはヒト赤芽球についての研究の準備中である。 2.赤芽球についての研究 Tubulinについては、抗ヒトα-tubulinモノクローナル抗体を用いてcongenital dyserythropoietic anemia type IIIの赤芽球を染色し検討したpreliminary resultsでは、tubulin陽性構造物は細胞質内を錯走する細繊維状にみとめられ、正常の赤芽球よりもやや多い傾向が認められるが、詳細はさらに検討を要する。 3.今後の計画 histone,核の分裂にかかわるprotein kinaseであるp34^<cdc2>、核膜などに対するモノクローナル抗体によってさらにdyserythropoiesisの研究を行なう。
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