1993 Fiscal Year Annual Research Report
肺レセプターイメージングの薬物投与設計への応用(動物用ポジトロンCTを用いた基礎的核付)
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04670659
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Research Institution | GUNMA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
井上 登美夫 群馬大学, 医学部・核医学教室, 助教授 (80134295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨吉 勝美 群馬大学, 医学部・核医学教室, 助手 (60188802)
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部・核医学教室, 教授 (10115800)
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Keywords | レセプターイメージング / 薬物投与設計 / ポジトロンCT |
Research Abstract |
ラジオアイソトープを用いた肺レセプタイメージングの手法を開発し、喘息病態の解明や薬剤投与設計が可能な情報が得られる画像解析法を研究することを目的とし、以下の実験を行い成果を得た。 1.放射性トレーサの肺摂取率の定量的解析に関する実験 交感神経機能分布を反映する放射性ヨードMIBGの肺内摂取を定量する手法について、モルモットを用いた採血法による定量を行い、MIBGの肺内摂取率が約30%であり、かつ容量依存性であることを確認した。さらに家兎を対象としてシンチグラフィ法により採血を行わないで摂取率を求めるコンピュータ解析ソフトを開発した。その結果もMIBGの肺内摂取率は約30%であり、本法が臨床的に使用できる可能性が示唆された。 2.放射性トレーサのエアロゾル吸入法による研究 放射性ヨードMIBGをエアロゾル吸入し、シンチグラフィ法による肺内薬物動態を解析した。その結果、薬物の投与経路により薬剤に反応するレセプタの局在が異なる可能性が示唆された。 3.動物用ポジトロンCTによる研究 ヒスタミンレセプタのリガンドであるC-11ピリラミンの標識合成を行い、そのエアロゾル吸入後の肺気道系イメージングを行った。 標識リガンドの品質管理が今後の課題として残された。
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