1992 Fiscal Year Annual Research Report
日本の一般人口における精神活性物質の使用状況に関する研究
Project/Area Number |
04670717
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Research Institution | Tokyo Institute of Psychiatry |
Principal Investigator |
斎藤 学 東京都精神医学総合研究所, 社会病理研究部門, 主任研究員 (40162200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 栄一 東京都精神医学総合研究所, 社会病理研究部門, 研究員 (30226675)
野口 裕二 東京学芸大学, 教育学部・社会システム研究室, 助教授 (60183547)
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Keywords | 精神活性物質 / 一般人口調査 / 常用者 |
Research Abstract |
今回の我々の研究は、日本の各地域において一般世帯を対象にアルコール、タバコ、コーヒー、茶、その他精神活性物質使用者率を調査し、その各々において常用者、乱用者、依存者の精神・社会的実態を把握しようとするものである。個人ではなく世帯を対象に調査することによって、精神活性物質の使用と使用障害(常用、乱用、依存)の発生状況が明確になることが期待される。今回の調査では、都会地の傾向を見るために東京都世田谷区、郡部の傾向を把握するために岡山県内の2地区と佐賀県内での調査を実施した。 調査対象の世帯構成メンバーのうち12歳以上の者全員にKAST、修正KAST、FES簡易日本版、PBI、飲酒・喫煙・喫茶行動調査表、薬物使用行動調査表を含む調査用紙を配布した。 今年度は、慶応大学学生(630名)、世田谷区内診療所受診者(368名)、岡山県英田郡東西粟倉村の全成人人口(1,565名)を対象にそれぞれ調査を実施したが、一部(世田谷区一般人口)はまだ解析途中である。 (1)飲酒者、習慣飲酒者の割合:年の5〜6回以上飲む人を「現在飲酒者」、週4回以上飲む人を「習慣飲酒者」とすると、現在飲酒者は調査対象の91.7%、53.8%、56.3%(慶応、世田谷区、岡山県の順、以下同じ)、習慣飲酒者は、3.0%、19.0%,28.0%である。 (2)問題飲酒者の割合:KAST2点以上の問題飲酒者(アルコール依存症であることが強く疑われる者)は8.6%、5.7%、(久里浜調査では3.6%)、9.3%を占めている。今回調査対象ではいずれのグループにおいても問題飲酒者の割合が高かった。 (3)睡眠薬と精神安定剤の習慣使用:睡眠薬と精神安定剤をほぼ毎日使用している人は調査対象中の0.0%、4.6%、1.7%を占めた。
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Research Products
(1 results)