1992 Fiscal Year Annual Research Report
胆管癌の特異的癌免疫療法ーヒト型Bispecific antibodyを用いたImmune-targeting therapy
Project/Area Number |
04670756
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 正徳 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70206530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大内 清昭 東北大学, 医学部, 助教授 (20124555)
蝦名 宣男 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (40185137)
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Keywords | Bispecific antibody / Human monoclonel antibody / SCID mouse / Bill dnct cacuinoma |
Research Abstract |
ヒト胆管癌細胞に対するマウス型モノクローナル抗体とEffector cellに対するモノクローナル抗体よりBispecific antibodyを作製し、in vitro,in vivoにおける抗腫瘍効果を検討した。SCIDマウスを用いてヒト型モノクローナル抗体の作製に関する基礎的実験を行った。1.マウス型Bispecific antibodyの作製当科で樹立したヒト胆管癌細胞株TFK-1(組織型pap)をBALB/Cマウスに免疫し作製したマウス型モノクローナル抗体とEffector cellの表面抗原に対するモノクローナル抗体をペプシン処理しF(ab′)_2とした後DTTで還元しFab-SHとした。次いで一方のFab-SHにDTNBを加えFab-S-NBとし、これらを等量モルずつ反応させBispecific antibodyを作製した。^<51>Cr release assayを用いてin vitroにおけるBispecific antibodyの細胞傷害活性を検討した。Effector cellのみでは細胞傷害活性を示さなかったが、Bispecific antibodyを加えることにより高い細胞傷害活性が誘導され、Bispecific antibodyがEffector-cell一個当りのキラー活性を高めることが立証された。また、SCIDマウスにヒト胆管癌細胞を移植し作製した腫瘍実験モデルに、Effector cellとBispecific antibodyを静注、または局注し、生存期間、腫瘍径の変化等を検索し、in vivoにおける抗腫瘍効果を現在検討中である。2.ヒト型モノクローナル抗体の作製 前処置としてanti-asialo GM1を投与したSCIDマウスに、ヒトリンパ球を移入し SCID-huマウスを作製し、それにヒト胆管癌細胞株TFK-1を反復刺激した後そのマウスを屠殺、脾臓より採取したヒトリンパ球とSHM-D33(ヒトxマウスヘテロミエローマ)とを細胞融合しhybridomaを作製した。その結果、ヒト胆管癌細胞に特異性の高いクローンを得ることができた。現在そのクローンに対して、種々の腫瘍組織、正常組織標本を用いた免疫組織染色、種々の樹立細胞に対する蛍光抗体法により、腫瘍特異性につきスクリーニング中である。
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