1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04670789
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
浦 一秀 長崎大学, 医学部, 助手 (10185077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
円城寺 昭人 長崎大学, 医学部, 医員
前川 靖裕 長崎大学, 医学部, 医員
小関 一幸 長崎大学, 医学部, 医員
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Keywords | 消化管運動 / 腹腔動脈神経叢切除 |
Research Abstract |
雑種成犬(体重10〜15kg)を全麻下に開腹し、Strain gauge force transducerを胃,十二指腸、小腸、回・結腸接合部、盲腸、大腸に装置する。約2週間の回復期間の後、control study として空腹期、食事期の消化管運動をポリグラフにて記録する。 control study 後、再度全麻下に開腹し、腹腔神経叢及び上腸間膜動脈神経叢切除を行う その後、control study と同様に空腹期および食事期の消化管運動を記録し、比較検討した。結果として、腹腔動脈神経叢及び上腸間膜神経叢切除が犬の空腹期小腸運動において phase IIを延長させた。また食後期に速やかに伝達する強収縮運動を認めた。小腸運動におけるphase II.は従来より空腹期において腸管内容物の移送に深い関係があると考えられており、食後期の運動とも併せて神経叢切除後には腸管内移送方進の状態を来たしており、下痢の一因と考えられた。 上記病態下での下痢に対する治療効果を判定する目的で、アトロピン、臭化ヘキサメトニウム、臭化プロパンテク2を神経叢切除前後に投与し比較検討した。 結果は臭化ヘキサメトニウムが最もphase II抑制効果が強く、有意に延長していた。また小腸に部位によって差があり、後半部に顕著であった。臭化プロパンテリ2が最も抑制効果が少なくphase IIの長さに有意差を認めなかった。
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