1992 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌切除時の肝転移の予防に関する研究-特に血小板凝集阻害剤の有用性-
Project/Area Number |
04670793
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
星野 正美 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60165545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 典夫 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10223265)
浦住 幸治郎 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90203603)
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Keywords | 肝転移予防 / 血小板凝集阻害剤 / VX-2腫瘍 |
Research Abstract |
現在までの所、VX-2腫瘍細胞浮遊液を日本白色家兎の門脈内に投与して、実験転移肝腫瘍を作製し、TX-A_2合成阻害剤であるOKY-046を腫瘍細胞注入前30分より、後3日まで投与して本薬剤の腫瘍細胞の肝への着床抑制効果につき検討した。OKY-046の投与量は0.1mg/kg/hourと0.3mg/kg/hourの2群としたが、0.3mg/kg/hourの投与群で腫瘍細胞注入3週後の肝表面腫瘍結節個数は対照に比べ減少傾向を認めている。更に抗癌剤との併用により抗癌剤の抗腫瘍効果増強作用についても検討する予定である。家兎肝細胞の培養も順調に進行中であり、次年度中にはTCV-309も含めた血小板凝集阻害剤の肝細胞障害の有無についても結果が出せるものと思われる。
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