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1992 Fiscal Year Annual Research Report

消化器系癌患者におけるEBV感染と免疫能

Research Project

Project/Area Number 04670804
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

横畠 徳行  帝京大学, 医学部消化器外科, 講師 (50147089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田島 マサ子  帝京大学, 医学部中検ウイルス室, 主任 (20211360)
奥永 功太  帝京大学, 医学部消化器外科, 教授 (00101098)
Keywords胃癌 / 癌の進行度 / EBV-VCA抗体 / EBV-EA抗体 / EBV-NA抗体
Research Abstract

胃癌患者においてはEBVに対する抗体価が特異的に高く、さらにEBVの活性化の指標であるEBV-EA抗体価も有意に高力価であることが判明した。さらにEBVの抗体価の高い例では、末梢血からはEBVゲノムが検出されないとの報告が(平成4年度のウイルス学会で)なされており、我々が検索した高抗体価の胃癌患者ほど、末梢血からはEBVの蛋白が検出されない成績と一致していた。さらにEBVの増殖の場として、癌組織が考えられる知見が得られており、さらに癌摘出前後の検索ではEBV-VCAの高抗体価(1:640以上)の保有例の50%に有意な抗体低下を、癌摘出後に認めた。このことは一部の癌組織においてEBVが増殖していることを示唆するもので、これらの症例についてウイルス学的な検索を続行中である。一方胃癌診断基準の分類によりearlyと診断された胃癌患者の40%(14/26)は、高抗体保有でありBorrmann3型(64.3%)、4型(46.2%)と比較して大きな差が認められなかった。しかし4型には低抗体(1:160以下)の例は認められていなかった。また癌摘出後に再発した症例においては約70%が低抗体価(1:160以下)を示していた。またこの現象はEBV-CTL(cytotoxic T lymphocyte)の低下によるものではない。なぜならCTLによって破壊されるEB-NA陽性細胞を抗原刺激として産生されるNA抗体の低下が認められないからである。次にIL-6産生能はEBV抗体価とも相関を示しているが、血清中濃度では腎癌、骨髄癌の例ほど、抗体価との有意差が認められていない。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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