1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヌクレオシド輸送阻害による心虚血再灌流障害抑制に関する検討
Project/Area Number |
04670832
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
益田 宗孝 九州大学, 医学部, 講師 (10190365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 博之 九州大学, 医学部, 講師 (80178227)
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Keywords | アデノシン / アカデシン / ヌクレオシド輸送阻害 |
Research Abstract |
低温心筋虚血に対するAdenosine reguration agentの心筋保護効果の実験的検討 -AcadesineとNucleoside transport inhibitorの併用効果- 1.Adenosine regulating agentによる低温心筋虚血に対する心筋保護効果についてラットの摘出還流心を用いて検討した。Adenosine regulating agentとして、虚血中にAdenosineの蓄積する効果を有するAcadesineとAdenosineの血管内皮への輸送を阻害し心筋内Adenosineの崩壊と流出を抑制するNucleoside transport inhibitorを心筋保護液中に添加した。左室内にラテックスバルーンを挿入し、左室内庄とその一次微分値を測定した。虚血前後での心機能を測定し、その回復率を求めた。 2.AcadesineとNucleoside transport inhibitorの単独投与では、低温心筋虚血に対し保護効果を示さなかったが、両者の併用により虚血終了時のAdenosineの有意の増加を認め、再灌流後の心機能は他群と比べ良好であった。虚血中にAcadesineの作用により蓄積されたAdenosineが、Nucleoside transport inhibitorの作用によりその崩壊が抑制された結果と考えられた。 3.上記の結果をもとに、日本白色家兎にAcadesineとNucleoside transport inhibitorを同時に投与し、高エネルギー燐酸化合物の代謝につき検討した。肺では、その代謝に影響を及ぼさなかったが、肝臓と心臓にてATPとIMPの増加が見られた。現在、これが保存に対する効果を有するかいなかを検討中である。
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