1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04670890
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
増原 建作 大阪大学, 医学部整形外科, 助手 (90238915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 啓郎 大阪大学, 医学部整形外科, 教授 (70028330)
吉川 秀樹 大阪大学, 医学部整形外科, 助手 (60191558)
橋本 淳 大阪大学, 医学部整形外科, 助手 (40237938)
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Keywords | 骨形成因子(BMP) / 単クローン抗体 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
骨組織に内在する活性ペプチドである骨形成因子(bone morphogenetic protein,BMP)を抗原とした抗体を作成し、この抗体を用いて、免疫組織化学的に骨形成因子の局在を検討した。 抗BMP単クローン抗体の作成:recombinaut murine BMP-4を抗原としてBalb/cマウスを用いて細胞融合を実施した。形成されたハイブリドーマのうち高い抗体価を示す単クローン抗体産生細胞を限界希釈法により選別した。抗体産生細胞を培養系、マウス腹水中で大量生産しProtein Aカラムを用いて精製した。 ELISA法およびwestern blot法により精製抗体は高度精製(活性型)murine BMP-4・recombinant human BMP-4とは良好な反応を示すが、recombinant human BMP-2・TGF-β_1との反応性は認めなかった。従って、本抗体はBMP-4に特異的な抗体であることが明らかとなった。 精製抗体を用いて、異所性骨形成活性が明かにされている樹立株細胞BFO(マウス骨肉腫由来)およびSaos-2(ヒト骨肉腫由来)、また異所性骨形成活性をもたない株細胞N1H3T3(マウス胎児由来)について免疫組織染色を行った。 この結果、BFO及びSaos2細胞O細胞質(cytosol)にBMP-4の存在が確認された。N1H3T3細胞では陽性反応を認めなかった。 以上BMPに対する単クローン抗体の作成に成功し、本抗体がBMP-4に特異的であることが証明された。BMPの組織内分布や血中動態の解明への応用が期待される。実際、本抗体を用いて骨形成能を有する骨肉腫細胞におけるBMP-4の局在を明らかにした。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Masuhara.K.,Suzuki.S.,Yoshikawa,H.,Takaoka,K.: "Use of monoclonal antibodies to detect wurine bone morphogenetic Protein" The 14th Annual Meeting The American Society For Bone and Mineral Research.抄録集. (1992)