1992 Fiscal Year Annual Research Report
降圧薬のラット心房性ナトリウム利尿ペプチド(r-ANP)分泌に及ぼす影響
Project/Area Number |
04670914
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
工藤 剛 弘前大学, 医学部, 助手 (70003407)
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Keywords | 降圧薬 / ニカルジピン / ニトロプレシッド / トリナタファン / フロセミド / ANP / アルドステロン / PRA |
Research Abstract |
各種降圧薬とANPおよびレニンーアルドステロン系との関連をラットにて検討した。 実験方法:ウィスター雄ラットの大腿動脈にカニュレーションし、ネンブタール麻酔下にて実験した。使用降圧薬は,1)Ca拮抗薬系(ニカルジピン)、2)動脈弛緩薬系(ニトロプレシッド)、3)神経節遮断薬系(トリメタファン)、4)利尿薬系(フロセミド)の4群とコントロール群(5匹/群)とした。 投与量はヒト投与1時間量/kgx5倍を基準としラット体重に換算して腹腔内に一回注入した。 採血は(1)ネンブタール投与30分(対象値)、(2)降圧薬投与後15分、(3)30分、(4)60分の4点とし、採血量は一回0.7mlで0.5mlの補液をした。 測定ホルモンはANP、Aldo、PRA、compBと一部c-GMPを測定した。また降圧薬投与時のラット動脈圧と心拍数もホルモン測定群とは別のラットで記録測定した。 結果:対象値に対する増加率(倍数)。(血漿ホルモン)(〕.H.Y.〔)動脈圧と心拍数の変化より、私達のラットへの投与法では1時間が有効時間と思われた。これはペントバルビタール麻酔効果時間と同じであった。ホルモンの変動ではニカルジピン群でのANPの増加傾向、PRA、Aldoの著しい増加がみられたがc-GMPの増加は無かったがコントロール、ニトロ群に比し高い傾向にあり、ニカルジピン群のANP増加傾向を裏付けるものと推測された。
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