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1992 Fiscal Year Annual Research Report

新鮮全尿を用いた蓚酸カルシウム結晶形成モデルの開発と尿路結石形成因子の検討

Research Project

Project/Area Number 04670967
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

西尾 俊治  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20136328)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩田 英信  愛媛大学, 医学部, 助教授 (40108379)
Keywords尿路結石症 / シュウ酸カルシウム結晶 / continuous flowシステム / 結晶抑制効果 / 尿中高分子物質 / 酸性ムコ多糖
Research Abstract

尿路結石症の成因の研究のため、我々が考案した実際の腎孟内での結晶形成、成長に非常に近い実験モデルであるcontinuous flowシステムを用いて下記の実験をおこなった。 1.人工尿を用いてシュウ酸カルシウム結晶を作製し、その際正常人、尿路結石症患者、副甲状腺機能亢進症患者の尿中高分子物質を生理的濃度で加え、それぞれの高分子物質間で結晶形成の抑制効果に対して違いがあるかどうか検討した。その結果、3群とも尿中高分子物質が低濃度でも明らかな結晶抑制効果を認めた。3者間に明らかな有為差を認めなかったが、尿路結石症、副甲状腺機能亢進症患者において、結晶核化率が正常人に比ベて高い傾向を認めた。また、同一群間でも抑制効果に個人差があることがわかった。 2.新鮮全尿を用いてシュウ酸カルシウム結晶を作製し、正常人、および尿路結石患者尿において結晶形成に差異があるのかどうか検討した。また、全尿から分子量1万以上の高分子物質を限外濾過し、濾過後の尿において差異があるのかどうか検討した。 その結果、全尿においては尿路結石症患者尿において正常人尿に比ベ、結晶核化率が有為に高かったが限外濾過尿では両者に差を認めなくなった。以上より、尿路結石症患者と正常人においては尿中に分泌される尿中高分子物質において量的、質的差があることが示された。 実験1、2を考えあわせると尿中高分子物質の量的な差異が両者にあることが示唆された。3. 人工尿に我々が尿より抽出した酸性ムコ多糖(ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸)と市販の他の臓器から抽出した酸性ムコ多糖を同じ濃度で加え、両者間の結晶形成に対する抑制効果の差異についても検討した。その結果、両者間には差異は無く、尿中の酸性ムコ多糖の結晶形成に対する効果を評価する実験の際には、市販の酸性ムコ多糖を使用してもよいことがわかった。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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