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1993 Fiscal Year Annual Research Report

子宮内膜の癌化機構の解明

Research Project

Project/Area Number 04670986
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

奥山 和彦  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (40214085)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤本 征一郎  北海道大学, 医学部, 教授 (60001898)
Keywords子宮内膜癌 / 微少核融合 / 癌抑制遺伝子 / 細胞エイジング
Research Abstract

平成4年度に引続き、ヒト子宮内膜癌細胞株(HHUA)・シリアンハムスター子宮内膜細胞(091488)に対する微少核融合(micro cell fusion)を行い、ヒト染色体の選択的な移入ならびに移入染色体の同定による融合細胞株パネルの作製を継続して行ってきた。樹立された細胞株毎に、その造腫瘍性の変化、細胞形態の変化、細胞コロニーの形態学的変化など、癌化と関連の深い項目に関して観察を行っている。それらの細胞株のいくつかからは既にDNAならびにRNAを抽出し、+/-ハイブリダイゼーションによる癌抑制遺伝子の検索を行った。今のところ、ヒトの1番染色体上に坐位する遺伝子の中からは有力な癌抑制遺伝子の候補は単離されていない。しかし、細胞遺伝学的には、ヒト1番染色体の有無と癌細胞核の造腫瘍性・増殖性には強い関連があり、さらに遺伝子単離の試みを推進する必要がある。また、ミトコンドリアの膜上に存在するbcl-2蛋白が細胞の死(アポトーシス、programmed cell death)に密接な関係があると考えられていることや、これまでに我々の行った研究でミトコンドリア遺伝子の中にbcl-2とは別個の細胞増殖に対して抑制的に作用する遺伝子が単離されていることから、ミトコンドリア遺伝子とヒト1番染色体上の遺伝子との相互作用により造腫瘍性の抑制が発揮されている可能性があるので、この観点からの研究も推し進める必要がある。bcl-2遺伝子の発現部位は正常細胞では細胞質であるが、癌細胞では核内に認められるようになる。現在、ヒト1番染色体関連遺伝子の中から、bcl-2遺伝子の発現部位の変化をもたらす遺伝子の検索を行っているところである。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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