子宮頚癌発生におけるホルモンによる癌遺伝子および増殖因子制〓に関する研究

1993 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 04671010
• Research Institution: 佐賀医科大学
• Principal Investigator: 杉森 甫 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50038642)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 松尾 憲人 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30244015) ; 蜂須賀 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (70180891) ; 福田 耕一 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (80189943) ; 岩坂 剛 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (60117067)
• Keywords: 子宮頚癌 / 性ホルモン / 癌遺伝子 / 増殖因子

Research Abstract

1。数種の頸癌由来継代培養株に各種性ホルモンを投与し、増殖能の変化を検討したが、これのみでは著名な変化は認め得なかった。
2。上記の細胞について、癌抑制遺伝子(P53)などの発現状況とその変化を免疫組織学的に検討中である。
3。ヒト子宮頸部上皮細胞にHPV-DNAを導入した異常増殖細胞系を用いて、ホルモン投与による細胞増殖状況の変化を検索し、その間における癌遺伝子、癌抑制遺伝子および上皮増殖因子レセプターの変化を追及するのを目的とした。そのため、ヒト子宮頸部上皮細胞の初代培養法を確立し、これにパピローマウイルスDNAをかけ、異常増殖細胞系を得ることができた。 現在、この培養細胞の増殖動態を追及するとともに、ホルモンを投与して増殖に及ぼすホルモンの影響を検討している。
4。異形成例についてEGFR、c-myc,rasの発現状況や病変の変化を性周期、妊娠・分娩、ホルモン量などとの関係において検討した。

Research Products

• [Publications] 杉森 甫: "子宮頚部異形成とその管理" 産婦人科治療. 66. 170-173 (1993)
• [Publications] 岩坂 剛: "Correlation between HPV positivity and stae of the P53 gene in cervical carcinoma cell lines." Gynecol Oncol. 48. 104-109 (1993)
• [Publications] 内山 倫子: "婦人科疾患における抗PCNA抗体の細胞診への応用について" 日本臨床細胞学会雑誌. 32. 399-403 (1993)
• [Publications] 松尾 憲人: "Polymerase chain reaction analysis of human papilloma virus in a neuosquamens carcinoma of the uterine cervix." Int J Gynecol Obstet. 41. 251-256 (1993)
• [Publications] 福田 耕一: "Local immune response in persistent cevvical dysplasia." Obstet Gynecol. 82. 941-945 (1993)