1992 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲン誘導体、2-メトオキシエストロゲンの抗高脂血症に関する研究
Project/Area Number |
04671012
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
河野 伸造 琉球大学, 医学部, 教授 (40041347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 吉秀 琉球大学, 医学部, 助手 (60194148)
砂川 洋子 琉球大学, 医学部, 講師 (00196908)
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Keywords | 抗高コレステロール血症作用 / エストロゲン / 2-メトオキシエストリオール / エストラダイオール-17β |
Research Abstract |
去勢したウィスター系雌ラットを高コレステロール食(1%コレステロール、0.5%コール酸含有)で飼育し、高コレステロール食開始後2週目にエストラジオール-17βあるいは2-メトオキシエストリオール(25mg/ml)を容れた各透透圧ポンプ(2ml容量、注入速度0.5ul/時間)を胸背部背下に埋め込み、以後毎週採血して4週目に屠殺した。つづいて、各臓器を摘出したのち、心臓の一部(左心室の環状血管と心節)、大動脉弓部、肝臓の一部を切り出して、光顕用に脂肪(コレステロール)染色を行なうとともに、電子顕微鏡用の標本を作成し分析中である。 また、各ホルモン投与後の各週毎に採血した血清について、総コレステロール、HDL-コレステロールを測定するとともに、電気泳動によりアポリポ蛋白を分析している。 エストロゲン誘導体を直接ヒトに投与することが出来ないので、その予備段階として小型サルを用いて同ホルモンを1週間(出来れば1カ月間と長期間に追って)皮下注射して、抗高コレステロール血症作用と肝臓機能などへの副作用について検索する予定である。 今日まで組織況着のコレステロールを特異的に染色し定量する方法がないので、コレステロール・ヘミサクシネート-Bovine Serum Alfuminを合成し、さらに抗コレステロール抗体を作成して組織内コレステロールの定量測定法を開発しようと次年度に計画している。
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