1993 Fiscal Year Annual Research Report
頭頚部腫瘍における上皮成長因子受容体の出現と予後に関する研究
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04671044
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
宮口 衛 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70166130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 純治 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40236469)
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Keywords | 上皮成長因子受容体 / 放射線感受性 / 画像解析 / フローサイトメトリー / 上顎洞癌 / 培養細胞 |
Research Abstract |
上顎洞癌から樹立した3種類の培養細胞(IMC2,IMC3,IMC4)をもちいて上皮成長因子受容体(EGFR)と放射線感受性との関係を検討した。 EGFRは画像解析装置(IBAS2)とフローサイトメトリーを用いて定量した。 ビオチン・ストレプトアビジン法で染色したEGFRの染色濃度は画像解析装置を用いて培養細胞100個をそれぞれ測定した。結果はIMC2>IMC3>IMC4の順にEGFRを多く有し、各培養細胞間の差は有意であった。 フローサイトメトリーを用いて抗EGFRモノクローナル抗体と結合する細胞数を測定した。結果はIMC4>IMC3>IMC2の順に陽性細胞数が多く、各培養細胞間の差は有意であった。以上の結果から、IMC2,IMC3,IMC4の培養細胞において、細胞1個当りのEGFR量はIMC2>IMC3>IMC4の順であり、EGFRを有する細胞数はIMC4>IMC3>IMC2の順であると考えられた。 放射線感受性は培養細胞に放射線を照射しなかった群と、放射線を2、4、6、8Gy照射した群で検討した。各群の細胞は直径5cmのシャーレで培養し、約50個以上の細胞を有するコロニーを計算し、コロニー形成能で放射線感受性を判定した。結果は2GyではIMC4>IMC3>IMC2の順にコロニー形成率が高い、すなわちこの順に放射線感受性が低かった。4Gy以上ではコロニー形成率はIMC3>IMC4>IMC2の順に高く、すなわちIMC2が最も放射線感受性が高い結果となった。 以上の結果より、放射線感受性とEGFRとの関係は、EGFRの定量を画像解析装置を用いた培養細胞1個当りのEGFR量とした時と、フローサイトメトリーを用いたEGFR陽性細胞数とした時との間には異なった結果が得られた。したがって、さらに綿密な研究を要すると思われる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 宮口 衛: "声門癌におけるEGF受容体レベルと予後" 生体の科学. 43(6). 579-581 (1992)
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[Publications] 宮口 衛: "予後因子としての上皮成長因子受容体" 頭頚部腫瘍. 19(1). 63-66 (1993)
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[Publications] Mamoru,Miyaguchi: "Prognostic Significance of epidermal growth factor receptor in squamous cell carcinoma of the maxillary sinus" Eur Arch Otorhinolaryngol. 249. 478-481 (1993)