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1992 Fiscal Year Annual Research Report

緑内障における視神経障害の機構解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04671067
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

岩田 和雄  新潟大学, 医学部, 教授 (10018301)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 沢口 昭一  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (90178830)
Keywords実験緑内障 / 軸索輸送障害
Research Abstract

実験緑内障作成:カニクイ猿3頭6眼を用い、右眼に過剰の隅角レーザー照射を行い実験緑内障を作成した。左眼は正常コントロールとした。右眼視神経乳頭は立体眼底撮影を行い典型的な緑内障性陥凹を認め、眼圧はPTGでモニターした。乳頭の緑内障性陥凹を認めるまで2〜4ヶ月、平均2.5ヶ月を要した。また5〜6回のレーザー照射を必要とした。
組織オートラジオグラフ:ケタラール筋注後、1眼に20CuCiの^3H‐leucineを輪部より硝子体腔へ注入し1時間放置。次いで前房カニューレ法で両眼の前房内にカニューレを刺入し眼圧を20mmHg(約27cmH_2O)に一定にし、ケタラールの筋注を繰り返し5時間後に過剰のケタラール及びネンブタールの筋、静注を行い屠殺した。眼球は注意深く抜眼しTrump's固定液で一昼夜固定した。
視神経乳頭を切り出し半割しパラフィンに包埋した。また一部はエポンにも包埋した。6micronの切片をスライドグラス上に作成し、HE染色した。乳剤を塗布し4週間4℃の暗箱に保管し次いで、現像処理した。
結果:正常眼ではこれまでに報告したように視神経乳頭から乳頭篩状板、球後視神経において、感光銀粒子が視神経軸索に一致して規則正しい配列、分布を示した。一方、実験緑内障眼では視神経軸索の減少と共に全体の感光銀粒子の数は正常コントロールと較べ中等度以上の減少を認めた。さらに変形した乳頭篩状板部位に軽度ながら銀粒子の実積を認める部位が存在した。
結論:緑内障眼では正常眼圧でも軸索流の障害が認められる事を示し、この事実は健常眼圧の低下、ひいては低眼圧緑内障の病態解明に重要と考えられる。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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