1992 Fiscal Year Annual Research Report
実験的高眼圧動物モデルにおける視神経乳頭の組織化学並びに超微形態学的研究
Project/Area Number |
04671068
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
山林 茂樹 山梨医科大学, 医学部, 講師 (90126714)
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Keywords | 急速凍結ーディープエッチング法 / レプリカ / コラーゲン |
Research Abstract |
日本白色ウサギを用い、アルゴンレーザーにより隅角照射を行った。照射条件は200から500mWで全周の線維柱帯を対象とし200から500msecである。術後15匹中9匹に眼圧上昇を認め、そのうち5匹が1週間の間30から45mmHgを示した。これらの群に対し、ローターメーターを使い、4%パラホルムアルデヒドの流量を一定に保ち、約10分間眼内を還流固定し、視神経乳頭をかたの如く摘出した。視神経組織を約1mmにスライスを取り、0.25%のグルタールアルデヒド固定後、既に示してある研究計画に従い、レプリカ膜を作成し、透過電子顕微鏡にて観察した。オシロスコープはプラチナ蒸着時の膜圧測定電流の測定に使用し、輝度計によりレプリカ膜のプラチナ蒸着の程度ヲビデオテープに録画し判定した。今までに得られた結果はaxon内のneuro trbule間に橋渡ししている非常に細い細線維が観察され互いに網状構造を呈していた。又、lamina cribrosa近くのaxon外の細胞外マトリックスではコラーゲン線維はcribrosaの後方部より少ない事がわかった。そして、一部、陰性荷電の検出を目的としたPEI法ではコラーゲン線維の縞構造に沿って非常に多量の反応物質が検出された。現在この反応物質の局在に差があるかどうか、cribrosaの近くとそうでないところとで比較検討しているところである。
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